オペレーティングシステム論
2000年度前期 金曜3・4時限目
講師:宮崎正俊
【授業の方針】
オペレーティングシステムの歴史は、コンピューターを「上手に」利用していこうとした先人たち の歴史である。本講義では、オペレーティングシステムの諸機能が必要とされた理由、その機能を実 現するための技術として「なぜそれが選ばれたのか」を考えていく。

【授業の概要】
  オペレーティングシステムは、コンピューターに命を与え、その個性を決めるソフトウェアであり 利用者とコンピューターとの間を仲介する仕事をする。したがって、より良いオペレーティングシス テムは、その存在を利用者に意識させないものである。 しかし たとえ意識されなくても、我々が利 用するコンピューターには、必ずオペレーティングシステムがあり、その上で一般のソフトウェアが 動作している。  出来上がったソフトウェアを使うだけであるならば、オペレーティングシステムを意識することは ほとんどないが、ソフトウェア開発を行なうものにとっては、必ずその理解が要求される。また、オ ペレーティングシステムは優れたソフトウェア技術の宝庫であり、将来オペレーティングシステムを 開発しようとする者だけでなく、一般のソフトウェア開発者にとっても大いに参考になる技術が含ま れている。分散・並列システムにおけるソフトウェア開発も、現実のものとなりつつあることから、 本講義では分散オペレーティングシステムについても学ぶ。

【授業の計画】

第1回(4月12日) 入門
第2回(4月19日) 入門
第3回(4月26日) CPU(1-1,1-2,1-3,1-4)
第4回(5月10日) 入出力チャネル(1-5,1-6) 
第5回(5月17日) バッチ処理、多重プログラミング、TSS(1-7,2-1,2-2)
第6回(5月24日) 仮想記憶、リアルタイム処理(2-3,2-4)
第7回(5月31日) デバッグ、モジュール化、CTSS(3-1,3-2)
第8回(6月 7日) 小テスト・ビデオ
第9回(6月14日) 上位互換、UNIX(3-3,3-4,3-5)
第10回(6月21日) CPUアーキテクチャ・割込み(4-1〜4-5)プロセス(5-1〜5-6-A)
第11回(6月28日) プロセス同期(5-7〜5-7-C)メモリ管理(第6章)
第12回(7月 5日) 第7、8、9章
第13回(7月12日)UNIXの詳しい話(教授不在)
第14回(7月19日)UNIXの詳しい話(教授不在)
第15回(7月26日)テスト


   設問の解答大公開プロジェクト(完結)
   協力者:けーこ

   間違ってても許してね〜保証はいっさいナッシングです☆

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