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子どもの人間形成に生きる励まし方
【日付 2003,11,10】 【連載回数 第4回】
〜授業内容〜
・母親の励まし方と自己概念形成
・教師の励まし方と自己概念形成
・教師の役割と資質
<母親の励まし方と自己概念形成>
自身ある行動、やる気の有無はその人の持つ自己概念できまる。
自己矮小的自己概念
・能力がない
・自分にはできない
・挑戦しようとしない
・自信を持ってやれない
健全な自己概念
・自信を持ってことに挑む
‖
最大限の能力発揮
<自己概念はいかに形成されるのか>
自己概念が作られるために重要な役割を担うもの(重要他者)は父親、母親、教師などである
父親、母親が受容的、肯定的態度をとるか拒否的態度をとるかによって子どもの自己概念形成に決定的影響をうける。
なかでも母親から乳児期に受けた冷遇は自己矮小的自己概念を形成し、自己に対する信頼感、地震を奪い取ってしまう。
<教師の励まし方と自己概念形成>
子どもが小学校入学すると・・
教師=
・人格形成にとっての新たな重要他者!
・子どもが始めて参加する社会の代表者
→その影響は大!
期待するという肯定的態度、または否定的態度は人格形成に大きな影響をあたえる
<教師の役割と資質>
〜母性原理、父性原理からみた教師像〜
母性原理 | | 母親のように慈しみ、かまいつづける受容的側面 |
父性原理 | | 父親のように規律を要求し、点検評価し、裁断する要求的側面 |
<学級担任>
母性原理と父性原理の両面が必要。
社会的規範の学習を要求し、学習の結果を評価するが、テストなどの点数の低い子どもでも決して見捨てることなくどこまでも構い続けていく温かさも必要。
<教科担任>
学級担任と同じで母性原理と父性原理の両面が必要。
教科的に評価・裁断しても人格的に否定はしない。
<教育相談教師>
母性原理が必要。
どんな悪いことをした子でも「悪い子」だと評価・裁断をしない。決して見捨てない。
<補導担当教員>
父性原理が必要。
社会規範を守るよう要求し、鍛えぬく。