←講義のツボメニューへ
←【情報ネットワーク論】 シラバスへ
←ネットワークプログラミングへ


ATM-LAN技術→

通信プロトコルその3

【2002,7,10】 【連載回数 第11回】
しつこいようですが、またプロトコルの話です。つまりそれほど重要だということでしょうか。
それはそうと、ずっと柴田先生の姿を確認できないと思ったら、ヨーロッパに行っておられたらしいです。国際的な会議に出ておられたそうです。アルバニアに行ってそこの文部大臣と教育について語っておられたらしいです。
その文部大臣によると、アメリカ型の教育より日本や韓国の様な教育を目指しているらしいです。その理由は、勤勉だからと言うことですが、韓国はともかく日本は違うだろうと思いました。柴田先生も同じ気持ちのようです。


TCPの話
で、本題に入りますが、柴田先生の授業自体が久しぶりなので、少し内容が重複したりしますが、我慢してください。

IP(ネットワーク層)の問題点
はい、前にやりました。ですので載せません。前々回のページを参照してください。

Transport層の機能
ここも前にやりましたが載せます。追加部分があるので。
本当に以前の内容の重複でした。
そういえば、先生はこのようなことを言っていました。

TCPはニーズに答える素敵なサービスで、ニーズを100%こなす。
どこかの国の首相とは大違いだ。

【2002,7,11】
TCPの話2
セション層
セションとは接続の単位で、応用プロセス同士をつないだり切ったりする。
例)
1)rloginの場合、loginしてから、リモートアクセスし、logoutするまでをひとつのセション。
2)ファイル転送 ftpの場合、ftpしてから、ファイル転送し、quit(exit)するまでをセション。
3)プログラム(Client)とプログラム(Server)を通信させて、仕事をさせることができる。
4)インターネットでは、応用プログラムの中から、ソケット(socket)を開いて、TCP/IPを使って転送する。

UDP(User Datagram Protocol)の話
なんか初めて聞く言葉ですが、TCPのようなプロトコルの一種でしょう(不安)。大まかな特徴は、
  1. IPと同様、非接続型(connectionless)
  2. ackにより受信確認は無い。(誤り訂正無し)
  3. packetセグメンテーションは無い。(IPの最大データ転送量と同じ)
  4. 大量データ伝送(FTP)などには、向かない。
  5. NFS(Network File System)、TFTP(Trivial File Transport Protocols)に利用。
  6. 最近、マルチメディア(Audio、Video)やマルチキャスト(Multicast)に利用されてきた。
どうやらマルチキャスティング向きらしいです。

IPマルチキャスティング
というか、IPマルチキャスティングとは何でしょう。

「ネットワークを介して、一つのhostから、複数のhostへ同一のデータを送ること。」

たとえばこういう時らしいです。
  1. ネットワークの放送性を利用(例、Ethernet)
  2. 複数のhostへ同一のアドレスを用いる(IP multicast address)
  3. UDP/IPプロトコルを用いてデータ転送を行う
  4. 特に、ビデオ、オーディオ配信等に有効
応用例として、InternetTV、マルチメディア会議、グループ配信、遠隔講義システム、電子掲示板等。

現在のインターネットの問題
とりあえず問題点を挙げてみましょう。
現在はIPv4という技術らしいです。
こんな問題に対して新しい技術が必要とされます。

次世代インターネット技術
  1. 超高速基盤ネットワーク技術
    • Internet II、Next Generation Internet(NGI)
    • ギガビットルータ技術(MPLS、Tag Switch)
    • テラビット伝送技術(WDM)
  2. 次世代プロトコル技術
    • IPv6プロトコル(128ビットのアドレス空間)
    • リアルタイムプロトコル(RSVP、RTP)
    • マルチキャスティング技術
    • セキュリティ機能(IPSec)
    • ビデオなどのサービスの質(Quality of Service)の保証機能
  3. エージェント技術(知性、柔軟性、柔らかさ)
    • Flexible network(ミドルエア技術)
IPv6(Internet protocol Version 6)について
IPv6というものがあるようですが、IPv4に比べてどうでしょう。
  1. アドレスが128ビット
  2. Plug & Play(自動設定機能)
  3. ストリーム化されたパケットフォーマット
  4. フローラベルによるQOS機能
  5. ヘッダー(パケット頭)のチェックサム無し
  6. 拡張ヘッダーによるオプションのサポート
  7. セキュリティ機能の組み込み
そういえばIPv5というものがないようですが、IPv5はあまり使われず、日の目を見ないままIPv6に吸収されたようです。

リアルタイム転送プロトコル
次世代技術であるリアルタイムプロトコルを見てみましょう。

←【情報ネットワーク論】シラバスへ
←ネットワークプログラミング

ATM-LAN技術→