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データ通信基礎その1
データ網
データ網というのは、電気信号(アナログ)を、1と0の信号(ディジタル)に
変換して情報を伝達したものを言うようです。その例として、
ここで、電話網もデータ網なのかという疑問が湧くかも知れませんが、
- 回線交換網(Circuit Switching Networks)
- パケット交換網(Packet Switching Networks)
- 総合ディジタルサービス網―ISDN、BISDN(ATM網)
そもそもパソコンの通信で電話網を使っているのだから、電話網もデータ網だと思います。
パルス符号変調(Pulse Code Modulation)
電話網のディジタル化というのは、
アナログ音声のディジタル化→パルス符号変調(PCM)
のことで、これを パルス符号変調方式と言います。
その方法としては、こちらの声を
音声→標本化→量子化→符号化
とし、符号化した音声をディジタル伝送路に送り、 そこから相手に送る際に、
複合化→PAM波→低域フィルタ→音声信号
と変化させ、相手に伝えます。
交換方式(Switching)
利用者からの呼(Call)を交換します。 Callとは、利用者からの接続要求です。
実際には、利用者間でデータの送受信が行われます。多重化
- 回線交換方式(Circuit Switching)
- 空間分割回線交換方式(Space Division CS)
- 時分割回線交換方式(Time Division CS)
- 蓄積交換方式(Stored and forward Switching)
- メッセージ交換方式(Message Switching)
- パケット交換方式(Packet Switching)
多重化=複数の情報信号をまとめて、ひとつの物理伝送路へ送出すること
- 回線の効率を上げるため
- 輻輳(ふくそう→混雑のような意)(Congestion)を回避するため
波長分割多重伝送方式
- 周波数分割多重伝送方式(Frequency Division Multiplexing:FDM)
- 時分割多重伝送方式(Time Civision Multiplexing:TDM)
- 波長分割多重伝送方式(Wave Division Multiplexing:WDM)
- 符号分割多重伝送方式(Code Division Multiplexing:CDM)
ISDN(Integrated Services Digital Network)
- 波長の異なる複数の光を一つのファイバー伝送路に送出する
- 光を直接多重化でき、損失率が少ない
- 高速ネットワークを実現(gigabit、terabit)
気が付いたら皆が知っているこの言葉ですが、これは、
これまで独立していた異なるサービス(電話、FAX、データ、テレックス)を
統合して一つのディジタルネットワークとし、一つのインターフェースより、
複数のチャンネルを提供するというサービスです。
チャンネルの種類
加入者への接続インターフェイス
- Bチャンネル:64kbpsのデータチャンネル(回線、パケット交換)
- Dチャンネル:16kbpsの回線交換制御信号およびパケット交換
- H:高速専用データチャンネル
H0(384kbps)、H11(1.536Mbps)、H12(1.92Mbps)
- 2B+D:基本インターフェース(例:NTT INS-64)
- 23B+D:一次郡インターフェース(INS-1500)
- 3H0+D:高速アクセス
- mH+nB+D:混合系
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