第4回:情報システムの構築プロセス(1) - 情報システムのライフサイクル
1.情報システムのライフサイクル
- ライフサイクルとは
- ライフサイクル:情報システムが企画されてから運用を開始し、廃棄されるまでの過程
- 家の建築プロセスと比較
両者とも企画(分析)、設計、実装、運用・保守といった過程をたどるが、企画段階で大きな違いがある。
ソフトウェア開発:利用者と開発者のやり取りが不完全なまま、仕様の確認・合意もなく設計・製造に入ってしまうことが多い。
→後工程での仕様追加や変更やトラブルが多発し、手戻りによる開発コストの増大・納期の遅延を招いたり、期待はずれのシステムやソフトウェアを開発してしまう。
- 新しいシステムにリプレースする必要がある場合
- 業務の変化
対象業務の内容やデータが変化し、既存の情報システムでは対応できない。
- 情報技術の進歩
計算機の価格性能比の向上や通信手段の発達などで、新しい情報システムを導入したほうが費用対効果が安い。
- 環境の変化
企業合併による情報システムの統合など、情報システムを取り巻く環境の変化
- 企業等におけるライフサイクルの利点
- 標準的な開発手順を定め、実際の開発担当者をガイドできる。
- 関係者の間でシステム構築に関する共通の「言語」ができる
- システム開発プロジェクトを管理しやすい
- 開発ツールやドキュメント体系を整備できる
- 作業の標準化や青果物の再利用が可能となる