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【情報環境論】

【2003/12/1】【第8回】



本日の講義内容 


グループウェアの実際(4)〜非同期グループウェア〜
共同作業におけるグループダイナミクス



非同期グループウェア(2)


・非同期グループウェア(続き)

・グループ内の討論の支援

○GRAPE
・複数のユーザが入力した仮説や評価項目に対して、
 主観的評価木を作成し、結論を導く

具体例↓↓
ex. 『休日に子供をどこに連れて行くか』の討論支援
@”どこに連れて行くか”の仮説を提案する
        ⇒入力された仮説がノードとして表示される



A類似属性(ノードを特徴づけるもの)
        ⇒入力された属性ごとに、ノードが分類され表示される



Bさらに類似属性を追加
        ⇒さらに上へと属性が追加され表示される



C全てのノード、属性に対して、主観的評価を行う(点数をつける)
        ⇒最終的にノードの総評価点を出す




☆★結果→ノードの評価点(コスト)が高い=人気が高い


・共同文書作成ツール
・グループ内で作成する文書作成の支援を行う
   草原稿作成→個人作業(ワープロなどで)
   レイアウト、構成、...印刷→共同作業
                  ↑この部分を支援!

具体例↓↓
○Four Comment
・多人数による文書内のコメントの管理
・数段階のコメント、そのコメントのカウント
・コメントのバージョン管理
*本文とコメントの視覚化!

○FREP
・プラン、本文コメントの構造化
・カラム構造による視覚化


○Mark up
・文書をイメージ化、透明レイヤに対する自由な(テキスト、手書き図)
 コメントの記述

・タスクコーディネーション
・グループワークの並列的な進行を管理


具体例↓↓
○The Coodinater
・電子メールを用いたコーディネーション支援
・会話理論に基づく構造的会話を整理する
・システムがユーザの会話種別を分析、進行を管理

○Higgins
・電子メールをシステムが解析(イベント、日付、場所等)
・抽出情報を他のアプリケーションに転送し、情報を共有する
・システムがユーザの会話種別を分析、進行を管理

◇ここまでは実際のシステムの分類とそれぞれの内容を
見ることで、工学的な発想から共同作業の環境をみてきました。
ここからは心理学的、社会学的な面から共同作業というものをとらえていきます。



共同作業におけるグループダイナミクス


*グループダイナミクスの復習をする

なぜ心理学的、社会学的な面からアプローチするのか?

実際のシステムを評価するため、心理学、社会学的観点が必要


▲認知心理学、社会学的観点からのグループウェアの分類

・意志決定支援型(GDSS)
・コミニュケーション支援型(GCSS)
・作業工程支援型

○過程 or 結論の支援
○決定に正解が存在するかしないかを探る

       に分類される

なぜわざわざ工学的システムを導入するのか?

工学的な介入により、決定の質を対面集団のものより 高めることを目的とするから


○マクロ--マイクロ支援モデル


▲利用場面:グループによる意思決定+問題解決
・様々なグループ作業

▲利用場面:問題解決
・得られた決定が、論理的に正しいかどうか証明可能な場合である作業
(パズル、数学的問題など)

*マクロ--マイクロ支援では、意思決定や問題解決は平均的な個人よりグループ
の方が高い確率
で行うことができるとする。

?しかし?.....

ex. 1人1h(時間) = 1人h(時間)
ex. 2人3/4h    = 2.5人

上のような場合には1人のほうが効率良い!また...

ex. グループを構成する構成の問題

構成の中に足を引っ張る人がいれば、グループ全体の機能が落ちる!

そこで↓↓
単純な結論の評価だけでなく、理論だてた評価を!

☆★続きはまた来週です☆★


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ツボ・ライン

担当者: 及川美紀