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2003,1,10 第13回
<佐藤究講師の研究発表>
○ Internetとコミュニケーション
人間をつなぐ → コミュニケーションネットワーク○ 人間のかかわりの階層化
物理的に同じ場所 遠隔地(ネットワークの利用)
コラボレーション コラボレーション
コミュニケーション テレコミュニケーション
アウェアネス テレアウェアネス
コプレゼンス テレコプレゼンス、テレエグジスタンス○ コミュニケーションとコラボレーション
↑ ↑
相手との情報のやりとり 何かを作り出すコミュニケーション支援
・マルチメディア、リアルタイム動画
・一対多、セキュリティ、課金、個人から世界へ
・バーバル情報、ノンバーバル情報
↓
コミュニケーション、アプリケーションコラボレーション支援
・よりリアルなコミュニケーション
・(ある特定の)作業支援
↓
グループウェア○ グループウェア
コンピュータと通信技術を用いた協調活動の支援○ グループウェアの分類
+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+
|空間、時間 | リアルタイム型、同期型 | 蓄積型、非同期型 |
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
|対面型 | 電子会議システム | |
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
|分散型 |グループエディタ | 情報フィルタリング |
| |テレビ会議システム etc | タスクコーディネーション|
+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+○ 問題点
設計が難しい
・相互依存:負担と受益の公平性
・感情と感性:利用者の多様性
・プライバシーの保護
・制度、慣習、社会関係への配慮
・仕事環境の保守性への対応カスタマイズが必要
・グループウェアのカスタマイズ、グループのカスタマイズ
・特化されたものは柔軟性がなく、汎用性のあるものは使い勝手が悪く、
適用法を見出すまでのコストが高い評価が難しい
・グループ、メンバー、作業によって評価基準はまちまち
・導入の結果、グループ、作業に変化が生じ、新たな要求が生じるメンバに対する暗黙の前提のもとでの設計
・メンバは常に高い動機付けと高い能力を持っている○ グループメイキングサポートシステム
・グループウェアの有効的な活用のために
・作業の質、効率の向上○ 作業グループ(社会学的に)
フォーマル集団:作業内容、分担、場所、時間等のフォーマルな条件によるグループ
インフォーマル集団:情動的な人間関係によって構成されるグループ
モラルやモチベーションを規定する→ホーソン効果
優秀な作業グループ = フォーマル集団 = インフォーマル集団・インフォーマル集団形成条件
作業グループの凝縮性
(1)近接性
(2)等質性
(3)成功経験の共有○ グループメイキングのためのメンバ探索
現実社会におけるメンバ探索
(1)広い範囲への広募
www、書籍など
(2)公開情報の利用による作業者の探索
(3)人脈の利用による作業者の探索○ グループメイキングサポートシステム
・人脈によるメンバ探索をネットワーク上で実現
・現実社会での人脈探索の欠点を解消
・スピード、探索範囲、探索条件の変化、忘却パーソナルエージェント
特定の利用者と強く結びつき、個人的な情報を収集可能かつパソコンの動作可能○ 人脈情報の自動収集
(1)コミュニケーション情報の獲得
(2)人脈の抽出○ プライバシーを考慮した仲介探索
(1)探索の依頼
(2)エージェント間通信による自動かつ高速なメンバ探索<筑波大学の研究発表>
○ 実世界内の作業に対する遠隔指示
前提:支持者が作業指示を行う作業
↓
互いの身体配置、発話、身体動作(身振り手振り) ← 実画像通信を利用したグループウェアで。発話、身体動作
(1)発話行為
A:これとって
(2)身体言語(指差す)
(3)発話行為
B:いいよ
(4)身体動作(振り返り)
(5)身体動作(手をおろす)○ 必要な機能
対面で作業が行われているときと同じように身体表現や身体配置を提示できる機能が必要○「Gesture Laser」
身体配置の部分が満たされない
↓移動性付加
「Gesture Car」
↓実験
「身体と道具の配置」、「ジェスチャー表現」、「複数作業者」の要件を満たしているか
↓解析
分析したかった事がきちんと評価できた<*****課題*****>
今日発表した内容の問題点や思ったことなどの感想を提出しなさい。
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