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(15)これからの情報環境(その2)

2003,1,24 第15回


<背景と奥行きを利用した協調作業空間>
○はじめに
CSCW、グループウェアの利用は近い将来に日常的になる
        ↓やるべきことは
ウィンドウ操作について
 ・スムーズに切り替え可能。
 ・どのレベルの作業をしているかユーザが間違わないように。
        ↓
    新しいシステムが必要

○視覚的共同作業空間
(a) タイリング型
(b) ウィンドウ型
(c) 仮想画面型

・共有作業と個人作業の円滑な切り替え(常に共存)
・共有情報更新へのアウェアネス
・操作上の混乱を防ぐための共有れべるの表示

※アウェアネスとは、ネットワークに接続しているのが誰であるか、
及びその人がサイバースペースのどこにいるのかを知るためのテクノロジーのことです。

○新しい協調作業空間の視覚化
・背景を利用した共有作業空間
・アウェアネス支援

(解決策)
・奥行き設定
・遠近法利用
  関心度の高い情報を手前に表示。使用しないものも背景に表示
・空間的な作業レベルの入れ替え
  3次元空間での前後左右の視点移動による作業の切り替え

(各種操作)
・画面の切り替え
・情報のコピー&転送

○評価
アンケートによる評価
 5段階評価の設問10問(11人実施)
例:階層は全部で何層あれば十分だと思うか。

○その他の意見
・背景が見える状態で作業して作業してるかどうかに大きな個人差
    →アプリケーション画面として表示
・共有画面のほかに背景に表示する情報
    →作業の進捗状況、ニュース、回覧板
    →セキュリティログの監視、監視カメラ
・奥の画面が中心部に近く表示されるため、情報が隠れる可能性大
    →2点、3点透視法による表示も考慮

○応用例
・簡易掲示板
・進捗、文書管理
・のぞき窓/所在表

○関連研究との比較
(部屋メタファ)
  ・Team Rooms
  ・DIVA
問題点:カスタマイズできない

(作業空間管理)
  ・Interlocus
問題点:世界が閉じていて拡張性がない

(視覚効果によるインタフェース)
  ・Web Fonger
問題点:3次元空間といった意味付けを与えていない

<これからのCSCW>

エンゲルバード氏:1968年、米国のコンピューター学会の大会でNLSのプレゼンテーションをやった人
NLS(oNLine System)
  ↓
・遠隔会議
・対話の記録支援   ⇒ ×
・共同執筆

・共用ハイパーテキスト(gIBIS)
  ↓
これからの研究テーマ

   <*****課題*****>
今日の授業の内容の感想を提出しなさい。

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