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←情報環境論シラバスへ (11)情報環境におけるコミュニケーションとコラボレーションの実際(その3)
2002,12,13 第11回
<対面集団のコミュニケーションにおける問題点>
・プロセスの損失
・グループの課題遂行においてメンバーの資質がいかされず、非効率が生じること
・知的なただ乗り(free riding)
発言機会の偏り=大
↓
動機付けが低下
・沈黙の螺旋
しゃべらない
↓ ↑
しゃべり辛い
・沈黙が他人への周期圧力となる。
・劣勢な側が意見を訴えられなくなる←部分的な螺旋
・発言タイミングの相互調節
意見を即時に言語化
↓
効率の低下<長所>
・リアルタイムかつ容易なフィードバック
・即時性
・全てのチャネルでのコミュニケーション
↓
相互刺激、相互扶助<GCSSの評価>
・会議への参加度が均等化
・1時点1話者の制約の低減
・他メンバーの社会的手掛かりが乏しくなる
・コミュニケーションの内容や表出される感情等が極端になる
・合意の形成が容易ではなく、時間がかかる。
・決定内容(結論等)に関して質的にほとんど差がない。
↓
プロセスの損失に対する根拠のある支援になっていない<GDSSの評価>
・プロセスの損失を軽減する理論的背景があれば有効?
↓
網羅的評価は不可能<gIBISの評価>
・規範的なモデルに基づき、意志決定過程を構造化 → ×沈黙の螺旋
・ハイパーテキスト形式で自由かつ非同期な意見交換 → ×発言機会の偏り
↓
プロセスの損失の低減<電子ブレインストーミングシステム>
ブレインストーミング
・問題に対するアイデアを多量にメンバーから募る。
・メンバーは自由な発想で直感的にアイデアを生み出す。
・相互批判は禁止
・他のアイデアを展開したりまとめることも奨励される
↓
電子化例:自動車事故を減らすには?
・ブレーキを強くする
・車体を強くする ⇒ 既存の機能・脱出装置をつける ⇒ 新規機能の増加
・自爆する
(→タイヤのみ爆発)
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