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Simonのモデル化:組織観

【日付 2002.04.25】 【連載回数 第5回】


組織論における情報的アプローチ

 組織論では,次の2つが典型的なモデル
○サイモン(H.A.Simon)のモデル化 → 階層構造による組織
○ガルブレイス(J.R.Galbraith)のモデル化 → 階層構造+ネットワーク構造による組織

 これらに代表される考え方は、一般的に情報処理パラダイム(information processing paradigm)と呼ばれる。情報と情報処理の概念を中心として,物事を理解し,問題を解決しようとする広い適用範囲をもつ考え方である。


Simonのモデル化:組織観

サイモンによる組織
  ○情報を創造し,目的に従って変換する情報システム
    広い意味での情報処理システムとして組織を捉える
    組織の構成員である人間からモデルを構成する
  ○基本前提
    人間の認知能力には限界があること
    サイモンは、この基本前提に基づいて組織を有効に働かせる構造として
    階層構造(hierarchical structure)の根拠を与える。


Simonの認知モデル



参考:講義プリント、スライド
教材配布ページ


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