情報システム構築学のツボ
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第17回:パッケージ利用とビジネスプロセスエンジニアリング

パッケージ利用とビジネスプロセスエンジニアリング

  1. 情報システム構築とソフトウェアパッケージ

    • ソフトウェアパッケージ
      • 基本ソフト
        OS,言語処理系

      • ミドルウェア
        データベース管理システム、ユーザインターフェース構築ツールのように特定業務に依存しない汎用的な機能を有し、基本ソフトと業務ソフトの中間的に位置するミドルウェア

      • 業務ソフト
        情報システムを導入する個別業務に対応した機能を提供する。利用者ごとの業務に合わせるために、パッケージはカスタマイズされることが多い。

    • 近年、経営環境、情報環境の急激な変化に対応して情報システムを構築、維持していくためには、個別に作りこむアプローチよりも、業務ソフトを含めて、情報システム構築zんたいでソフトウェアパッケージを採らざるを得ない状況にある。

  2. ERPパッケージ

    • ERPパッケージとは
      生産、販売、人事、会計といった企業の基幹業務を対象とした統合型のソフトウェアパッケージ
      標準ビジネスモデルを内蔵している点が従来の業務ソフトとは大きく異なる。

    • 標準ビジネスモデルを内蔵したERPを導入することのメリットは以下の点が挙げられる。
      • 企業の仕事の進め方を効率的なものに変えることができる

      • 情報システム構築・維持コストを大幅に削減できる

      • 企業内、あるいは外部の取引企業間で同じERPパッケージを導入すると、仕事の仕組みを統一したことと同じ効果が得られ、企業間連携がやりやすくなる
  3. ビジネスプロセスエンジニアリングの考え方

    • ERPパッケージに内蔵されるビジネスモデルに合うように仕事の仕組みを変える必要がある。

    • 情報システムの変革は、情報システム分析・設計方法論の変革を求めており、ビジネスプロセスエンジニアリングと呼ぶアプローチが提案され始めている。

    • ビジネスプロセスエンジニアリングとは、ERPなどのパッケージ利用を大前提に、最初にビジネスプロセスのモデルを設計し、具体的なデータを与えてモデルの妥当性について十分検証した上で、このビジネスモデルに基づいた情報システム構築を進めるもの。




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