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ファイルアクセス
2000.10.26 第4回
- ファイルアクセス
- ファイルの編成法にはアクセス法(Access Method)というものデータを読み書きする処理手順(プログラム)が用意され、ファイルを利用するプログラムからのアクセス法の利用が可能になっている。
- その中で、相対編成は、直接プログラムから利用されることは稀で、他のアクセス法からの利用等での利用が主である。
- また、ランダム編成と索引編成では内部の編成法が異なり、したがって別々のアクセス法が提供されるが、プログラムから見た場合、索引の値としてキーを与え、該当するデータレコードを得るという点では、同一のものである。
- 以上のことから、プログラムからのファイルアクセスとしては、順次アクセス、キーアクセス、キー順次アクセスの三種類を取り上げる。
- 順編成 → 順次アクセス
- 相対編成 → (位置指定)
- ランダム編成 → キーアクセス
- 索引編成 → キーアクセス
- 索引順次編成 → 順次アクセス、キーアクセス、キー順次アクセス
- 順次アクセス
- 指定したファイルの先頭にあるデータレコードから、1つずつ、順番にデータを読み込むアクセス方式。
- プログラムからファイル側に提供される指令は、「データレコードを読む」ということのみで、データレコードに含まれるかも知れないキーとなるデータは指定しない。
- また、「連続してデータを読む」ということは、暗黙として、次にあるデータレコードを読むということを意味する。
ファイルにある全データの集計をするなどの、ファイル全域にわたって処理が必要な場合に有効である。
- 例)毎日の売り上げ結果を月末に集計する処理。バッチ処理。
- キーアクセス
- キーを1個与えて、該当するデータレコードを得るもの。
- キーの値は一般に飛び飛びになっている。
- 順次アクセスのように無駄なデータにアクセスすることが少ない
- 例)オンラインでの単独データレコードの検索
- キー順次アクセス
- データレコードのキーの値がある範囲にあるデータレコードをアクセスする。
- キーの範囲の最初の値を示し、あおのデータレコードを得たあとは、順次アクセスとなり、求める範囲のデータレコードを得ることができる。
- 最初にキーアクセス、次に順次アクセスを行う。