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モジュールの独立性と設計のトレードオフ

2000.12.11-4 第17回
I. 前回課題の解説

  1. 独立性の重要性
    1. 保守の時:変更、修正するとき、容易(影響範囲を少なくする)
    2. 設計の時:分割して設計するときに多人数による分業が容易 priject management
  2. モジュール設計を構成する指標と具体的内容を説明せよ
    独立性モジュール内強度偶発的強度
    論的強度
    機能的強度
    モジュール間結合度共有結合
    データ結合
  3. モジュールの独立性と設計のトレードオフはなぜ発生するか
    1. 例外事例の説明
      • ファイル構造が頻繁に変更される場合 → 論理的強度で妥協
      • データ授受の数が多い場合 → 共通領域の利用
    2. 本質を考えるアプローチ
      独立性強度:モジュール内のまとまり一つの機能
      結合度:モジュール間のインターフェイス:データ授受の数
      一つの機能←→もともと関連のある要素(部分)が集まった対象(システム化の対象)

      独立性 ∝ (強度 / 結合度)=f(関数、データ授受数) ≠ f(機能、データ授受数)

      理想像

      →1入力→処理→1出力→

      現実のシステム化の対象を、このようなモジュールの集合にするにはどうすればいいか。
      1. 機能の結び付きを重視して行こう→機能中心機能
      2. データのまとまりを重視して行こう→データ中心設計
      3. 機能とデータのまとまり(オブジェクト)を重視していこう→オブジェクト指向設計

    3. 制御領域と影響領域
      • 影響範囲・・・あるモジュールで設定された条件が他のモジュールの実行に影響をおよぼす範囲。
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