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企業財務の基礎

【2000.7.13】 【第13回】



III.資金計画と損益計画の策定


1.費用予測
(1)開業資金と運転資金
[1]設備など一時的にまとまった資金が必要になる
(=固定費用)=埋没費用(Sank cost)→回収が難しい費用
[2]原材料や人件費など、日常的に使う資金が必要になる
(=可変費用)
固定費用の可変費用化

(2)収支の見込み
売り上げ予測

売り上げ>運転資金[最低条件]
売り上げ>運転資金+開業資金の金利と返済[必要条件]

2.資金をどう調達するか
(1)自己資金(=資本)と借金(=負債)
B/S
----------------------
資産                       負債
                               資本
[負債、資本]どうやって調達したか
[資本]→内容や将来性を良く説明する必要するがある→ハイリスク対策

(2)資本と負債
[1]資本は:コストは高く(=ハイリターン)、所有権を一部放棄する必要はあるが返済の必要のない(=ハイリスク)資金
⇒中小企業は閉ざされたいた

新しい供給源の登場(ベンチャーキャピタル、ビジネスエンジェル、公的資金)
[2]負債は:コストは低く(=ローリターン)所有権への影響はないが、担保や一定の時期に利子と元本を返済(=ローリスク)しなければならない

3.損益の見通しをたてる
⇒リスクとリターンの関係を明確にして、投資家に対してその企業の将来性を説明して、納得して資金提供を受ける

(1)事業プランの収益性を明確にする
⇒売上げ高成長率、利益率の予想

(2)収益性をどうやって具体化するのか
⇒マーケティング、コア・コンピーテンシー(中核的能力/競争優位性)、ビジネス・モデル(安定事業継続基盤)

(3)ビジネスプラン(事業計画書)の作成
⇒自分の創業アイデアを、ビジネスのルールに従って書き表し、他人にも理解され、評価可能にした文書
最重要になった

最終レポート課題:添付された事業計画書「通産省モデルを」もとに、これまで提出してもらったビジネスアイディアをもとに、各空欄を埋め、事業計画書を作成して提出してください。[提出期限:7月21日(金)]


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