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ズレはこうなります


それでは、ズレを計算します。

 

つくりおき

73.00

67.333…

注文

73.666…

73.133…

大平均が71.7833…。

1. A要因の平均のズレを計算する

A要因(箱or紙)の平均のズレは、他の要因の効果をはずして計算する必要があります。

そこで、要因Aの条件内の平均と大平均とのズレを求め、データの個数倍(要因Bの種類数×全部の条件の平均データ個数)します。今の場合、要因Bが2種類あるので、データ数は2N(Nは全条件の平均データ個数=15)になります。

よって今回の式は、次のようになります。

2. B要因の平均のズレを計算する

B要因の平均のズレは、今度は上とは逆に、要因Aの効果をはずして計算する必要があります。

今の場合、要因Aが2種類あるので、データ数は2N(Nは全条件の平均データ個数=15)になります。 

3. A要因とB要因の交互作用によるズレを計算する

A要因とB要因の交互作用によるズレは、全条件の平均のズレを計算し、それからA要因とB要因のズレを引くことで求められます。

それが、A要因、B要因それぞれ単独では説明できない、お互いが影響しあってできたズレだと考えられます。

そこで、まず全条件の平均のズレを計算します。各条件の平均と大平均とのズレを計算し、データの個数倍し、足していきます。

これから、A要因、B要因のズレを引きます。

4. 偶然の差によるズレを計算する

偶然の差によるズレは、それぞれの標準偏差の二乗を合計し、データの個数をかけると簡単に求められます。

要因A

要因B
つくりおき 注文 つくりおき 注文

データ数
15 15 15 15

標準偏差
10.770… 11.175… 10.780… 10.868…

よって全分散は次のようになります。

そして