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練習問題4:細かいズレを求める


ぞれでは、偶然のズレの細かいズレを求めてみましょう。

偶然のズレは次の4つに分解されます。


1、個人差によって生じる分散を計算する

個人差は、被験者と被験者の差異です。

個人差には、それぞれの被験者の合計を用いるため、それぞれの合計を求めます。それが下の表になります。

合計のところに、それぞれの番号の人がだした得点の合計を載せました。

  合計
つくりおき 注文 つくりおき 注文
1 65 70 50 60 245
2 75 80 55 65 275
3 70 75 70 75 290
4 75 75 75 80 305
5 90 95 80 90 355
6 80 80 85 80 325
7 65 75 65 80 285
8 50 55 55 55 215
9 55 50 55 60 220
10 80 85 75 82 322
11 90 80 80 80 330
12 70 70 75 70 285
13 75 75 70 90 310
14 80 80 65 70 295
15 75 60 55 60 250

合計が出たところで、修正項を求めます。修正項とは、そのデータにおける全体のばらつきを合計で示したものです。

そして、個人差を計算します。次のように計算します。

今の場合、「一人あたりのデータ数」とは、一人が4個のハンバーガーの点数を出しているのでデータ数はになります。

計算して個人差を求めて下さい。


2、A要因に対する(偶然の)ズレを求める

ここからは、被験者個人内のズレになります。

まず、被験者個人が要因A(ここでは箱or紙)に対して生じるズレを計算します。

そこで、次のような補助表を作ります。被験者ひとり一人要因Aのみの合計を計算しておきます。

 
1 65+70=135 50+60=110
2 75+80=155 55+65=120
3

4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15 75+60=135 55+60=115

そして、次の式で、要因Aにおける偶然のズレを求めます。

「一マスあたりのデータ数」とは、上の補助表の一マスにあるデータの数です。例えば「箱」の1番目のマスには65と70という2つのデータがあるので、データ数はになります。

計算してA要因に対する(偶然の)ズレを求めて下さい。


2、B要因に対する(偶然の)ズレを求める

被験者個人が要因B(ここではつくりおきor注文)に対して生じるズレを計算します。

次のような補助表を作ります。被験者一人一人要因Bのみの合計を計算しておきます。

  つくりおき 注文
1 65+50=115 70+60=130
2 75+55=130 80+65=145
3

4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15 75+55=130 60+60=120

そして、次の式で、要因Bにおける偶然のズレを求めます。

「一マスあたりのデータ数」とは、要因Aにおける偶然のズレを求めるときと同様に、上の補助表の一マスにあるデータの数です。例えば「つくりおき」の1番目のマスには65と50という2つのデータがあるので、データ数はになります。

計算してB要因に対する(偶然の)ズレを求めて下さい。


3、交互作用に対する(偶然の)ズレを求める

交互作用以外の値はでそろったので、偶然によるズレから、他の値を引けば、交互作用のズレは求まります。

計算して交互作用に対する(偶然の)ズレを求めて下さい。


終わったら答えをみる