では、この分布表を使って、値5.631が
大きいのか小さいのか、実際にみていきましょう。
〜 分布表〜
自由度 値
自由度 値
1 2
3
4
5
6
7
2.706
4.605
6.251
7.779
9.236
10.645
12.017
3.841
5.991
7.815
9.488
11.071
12.592
14.067
6.635
9.210
11.345
13.277
15.086
16.814
18.475
8 9
10
12
14
15
16
13.362
14.684
15.987
18.549
21.064
22.307
23.542
15.507
16.919
18.307
21.026
23.685
24.996
26.296
20.090
21.666
23.209
26.217
29.141
30.578
23.542
出現確率 0.10
0.05
0.01
出現確率 0.10
0.05
0.01
有意水準 有意傾向
5%
1%
有意水準 有意傾向
5%
1%
〜この表の見方〜
値の欄にはそれぞれ3つの値を載せています。
この値はそれぞれのグラフを描いたときに、全体の90%、95%、99%を占めたときの
値を示しています。
たとえば、自由度1のグラフは
このようになります。
これを、全体の面積の90%、95%、99%に分割するように値をとると、それぞれ2.706、3.841、6.635になる、というわけです。
90%、95%、99%は、一体何なのか?というと、
「もともとお店によってポテトとチキンの売上の割合には差がない(帰無仮説)」と
したときに、そのカイ二乗値がそれぞれの範囲に出現しうる確率です。
つまり、カイ二乗値が0から2.706の間に収まる確率は90%、
0から3.841の間に収まる確率は95%、
0から6.635の間に収まる確率は99%、
ということです。
また、分布表の下に「出現確率」「有意水準」というのがのせられていますが、
「出現確率」とは
帰無仮説が成り立つと仮定した場合に実測値のようなズレが偶然に起こる確率です。
・0.10-----100回につき10回起こり得るとする確率(出現確率 10%)・0.05-----100回につき5回起こり得るとする確率(出現確率 5%)
・0.01-----100回につき1回起こり得る確率(出現確率 1%)
「有意水準」とは
よく起こることとめったに起こらないことをどこを基準にして判断するかを決めた水準。
有意水準は伝統的に、5%か1%を基準に考えます。
5%のときには出現確率が5%より大きければよく起こること、小さければめったに起こらないことと判断します。1%も同様に、出現確率が1%より大きければよく起こること、小さければめったに起こらないことと判断します。
出現確率が5%〜10%のときは、統計的には有意ではありませんが、「有意傾向」にあるとみなします。
今回の場合