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第1回 概説 情報システムによるファイルやデータベース

 

この時間は、まず、講義の進め方についてのガイダンスと評価の方法でした。

進め方はファイルとデータベースのトップに書いたので良いとして、評価方法は、

期末試験演習で評価するそうです。演習は、たまにやるみたいです。

 

1.データベースとは

データベースの例として、

ANA

マピオン

駅すぱーと

・カーナビ

などの例を見ました。

 

1−1 データベースのいろいろ

データベースは1960年代後半にはじまり、その後、急速に世の中に浸透していった。

「データベース」は人によって意味が異なる

ここでは、データベース=組織的な記憶とする。

 

3つに分けると、

「データ量の程度」:

テキストデータだけのものならフロッピーに入る程度の量のこともあるが、画像、音声などを含む

マルチメディア・データベースとなると、ギガ単位になることもある。

 

「同時更新の程度」:

同時更新とは、一時的に同じデータベースに対して複数のユーザまたはプログラムから更新を行うこと。

内容がほとんど更新されないデータベースならば、コピーをみんなが持っていっれば良いが、

頻繁に更新され、最新状態以外は意味がないようなデータベースでは、さまざまなテクニックが使われる。

 

「知能水準の程度」:

知能水準の低いデータベース: 検索するときに、格納した時とほぼ変わらない形でデータを提供するもの。

知能水準の高いデータベース: 検索するときに、格納されているデータにさまざまな加工を施したり、

                    利用者からの問い合わせに応じて蓄積データを利用して推論を行い、

                    データベースに直接格納したデータとは別のデータを返したりするもの

 

データベースの分類表

分類番号 データ量の程度 同時更新の程度 知能水準の程度
データベースの例
(1)
パソコン上のデータベース
(2)
人工知能等で用いているデータベース
(3)
該当なし
(4)
該当なし
(5)
データベースサービスで提供されるデータベース
(6)
人工知能等で目標とするデータベース
(7)
従来のファイルの発展形としての統合化された共用ファイル群型データベース
(8)
人類が理想とするデータベース

 

1−2 データベース出現の背景

「1」データベースを可能にしたハードウェア技術

・大容量記憶装置のコストダウン

・磁気ディスクや、FDによって、それまでのテープでは不可能だったランダムアクセスが可能になったこと

 

「2」独立した存在としてのデータベース

・情報が資源、財産になってきた

・同じ目的のファイルを何度も作るのは無駄である

・更新は1回ですむ

・「1 fact 1 place」

 

「3」複雑なデータ処理をやさしくする道具

・データベースを管理するためのシステム:データベース管理システム

データの挿入、削除、更新、検索。

データベース+データベース管理システム=データベースシステム

公式です。

 

「4」業務の統合化

・企業内の業務:

    −現実の業務がばらばらに処理されたとしても、同じ企業内では事務処理上あるいは業務処理上、

     共通部分が相当あり、それを統合化によって省けば楽に。

    −異なった業務であっても共通に把握しなければならない管理情報があるのが普通。

     情報の受け渡しが必要になることも少なくない

情報の統合化 → データの統合化 → データベース

 

「5」標準的データ処理手段

・データベースに対して要求されることを、ソフトウェア技術上の問題として考えると、

それは、共用多目的ファイルに対する簡便かつ標準的なインタフェースを確立すること。

 

あと最後に「データベースと聞いて何を思い浮かべるか?」というアンケートをとりました。

 

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