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第1回教育相談とは

16/10/2002
連載第1回


【今日の授業内容】


1.エンカウンターの話
最近の小学校あたりではエンカウンターというものをしているらしく、それによって学級づくり、学校経営を円滑にしているというお話でした。
エンカウンターとは簡単に説明すると自分の本音をある集団のなかで自由に発表することで、その集団のなかで互いにそれを認め合うということだそうです。ブレーンストーミングみたいなもののようです。
構成的エンカウンターと、非構成的エンカウンターがあって、構成的〜は話題や話すときに■をするみたいな枠組みを決めて、非構成的〜は枠にとらわれずに自由に話すものです。
詳しくは以下のWebページにありますのでご参考までに。
構成的グループエンカウンター http://www.toshobunka.co.jp/sge/


2.何故教育相談を学ぶのか
最近では学校でも教育相談係みたいなものがあるらしく、そのようなときに対応できるようにとのこと。ただ、学校の教師が教育相談にのる場合、教師とは毎日顔を合わせるのに対し、カウンセラーは週1回のような形で、しかも短時間でカウンセリングが終わるために生徒にとっては非日常的な場面であるのが教師とカウンセラーとの違いである。


3.教育相談とは
教育相談とは、多くの人がイメージでもっているのが、家庭や学校で問題が心の問題に発展し、それを治療・・・というケースを想像してしまいがちだが、相談の内容は大体二つ。
@現在、正常である子供の知能や個性をよく理解してさらに伸ばしていく。(Developmental)
A現在、問題行動があって苦しんでいる子供への治療的援助を与える。 (Therapeutic)

一般の学校で行うものを「学校教育相談」、教育相談所などの専門機関が行うものを「教育相談」と区別することもある。


4.ほかの枠組みと関係
@”それは教育そのものではないか” カウンセリングマインド論との関連
  つまり、教育相談そのものが教育ではないかと。
A「生徒指導」 Guidanceの訳語から出発、狭義には集団的・管理的・訓育的指導
B「進路指導」 (または「職業指導」) ”受験指導”化
C「保健指導」 保健室、養護教諭との関係
 ある問題に対して、その問題を保健室が受け持つべきが、教育相談課(?)が受け持つべきかの線引きが難しい。
Dミニクリニック論


5.学校教育の特徴
@教育の場で行われる
A担当者は学校組織に深くかかわっていることをリソースとする→連携や調整の機能
B開発的な援助がより求められる 上で書いたDevelopmentalな相談
C相談活動としては、日常的な場面、短時間、危機介入的なことが多い


6.ミニレポート
授業の感想を書くこと。



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