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組織工学にみる組織理解(2)
【2002,11,8】【連載回数 第6回】
●戦略情報システムを考える3つの側面
- イメージ
・時間軸で見る(イメージは変わる)
−「今」なのか「10年後」なのか
- 概念モデル
・現実をプログラムするのは無理 ←モデル化する
・一人一人をずっと見ているのは無理(何を考え、何をするのか) ←ファンクションを考える
- 目標と範囲
・部品を内で作るか、外に頼むか
●戦略情報システムのイメージ
- システム/環境/組織/市場/戦争/競争
・組織間情報システム → 有効性
・組織内情報システム → 能率性
- 2つのイメージ
・組織戦略とISの関係から
・戦略的情報とISの関係から
☆今日いくつできたか → 事務的情報
☆他の工場も含めその組織全体でいくつできたか
☆去年のデータと比べる → 戦略的情報
●戦略的ISとは(定義の簡潔版)
- 情報システムである
- 競争優位に導く戦略機会生成のためのもの
- 組織の戦略的行動を支援し、かつ促進するためのもの
- 情報技術と組織技術(情報の流れに関する仕組み)を使う
- 使い方は、組織内・外での総合的・統合的・有機的な組み合わせとなる
●戦略的ISの概念モデル
・経営戦略とISの関係から
戦略的IS = {経営戦略} × {情報システム}
= {D,P} × {A、I}
= {(D,A)、(D,I)、(P,A)、(P,I)}
D:Defense(守る) P:Proaction(向かう) A:Application(単体) I:Integration(統合)
- (D,A):守り戦略とコスト削減IS
・環境遮断型の守り戦略
・業務処理コストの削減IS
例) 販売管理システム、在庫管理システムなどの個別アプリケーションが中心
- (D,I):機会模索戦略と統合化IS
・防衛型、市場での成長機会の模索
・複数のアプリケーションを含むIS
・組織全体の効率化・業務処理の迅速化
例) 商品・在庫管理複合システム
物流・資金管理複合システム
受発注・財務管理複合システム
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<課題>
2回目の講義で渡されたプリント、日本航空のシステムは戦略情報システムかどうかについて。
What(何が)、Why(何故)、How(どのくらい)戦略情報システムなのかをA4一枚、又はパワーポイント6枚分にまとめる
提出日(&発表日):11月29日