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担当:渡邊慶和
課題発表
【2000/12/8】 【連載回数 第10回】
今回も第6回講義で出された課題についての発表が行われました。
なぜそれが戦略的情報システムなのかを書いている、3つのグループが発表しました。
 
■課題発表 : 戦略的情報システムの事例/何故それがそうなのか
1.トーヨーサッシネットワーク
特徴
川上から川下へ
販売店と工務店が別
システム:TRAIN、TOPICS
なぜ
時間がかからない:能率性
決められた時間に持ってくるという確実性
2.大黒電気情報システム
イメージ
競争優位
特徴
高度なネットワーク
遊戯視野も情報を得られる
なぜ
顧客支援システム(DKSIS会員)であると同時に経営比較、経営分析できる
3.靴下屋共栄会-ISによるビジネスモデルの改革例
イメージ
ビジネスモデルの再編
特徴
靴下屋共栄会:協同組合方式
複数の組織を取りまとめる→ISを使う
なぜ
バックヤードの減少
事務作業の効率化
納品日数の短縮
システム導入で販売計画、調達計画を各メーカーが立てられるようになった

■WHAT IS A IT?
・IT(Infomation Technology)
・情報技術とは
        「情報提供、獲得、共有、検索、識別、処理、加工、分析する技術」
            例)ネットワーク(通信)、DB(データベース)技術等

■EC(電子商取引  Electronic Commerce)
・インターネットを通じて電子的に決済情報を交換して行う商取引
    ECの形態
        例)B2B : 企業と企業間の電子商取引
             B2C : 企業と消費者間の電子商取引
             C2C : 個人対個人  インターネットなど)

■EDI(Electronic Data Interchange)
・企業間等異なる組織間で標準規約に基づきネットワークを通じて電子データを取引

■グループウェア
・複数人の人が協力して作業を進めるソフトウェアのこと
・情報の共有化、コミュニケーションの円滑化などに効果あり
例)グループ間のスケジュール管理、電子会議、意思決定のワークフロー機能、会議室などのリソース管理

■情報システムへの期待の変遷
1960年代前半
・EDPSデータ処理システム
・定例業務手作業処理の機械化による省力化目的
・給与計算
・汎用インフレームでのバッチ処理
・アセンブラからCOBOLへ

■1960年代中頃
・MIS(経営情報システム)
・データ有効活用の観点が重視、中間管理者不要論
・ファイル転送等のオンラインシステムデータベースの出現

■1970年代後半
・DSS意思決定支援システム
・意思決定支援の対話型システム8多様な切り口での検索加工)
・TSS(タイムシェアリングシステム)の普及→EUCへの発展
・半構造的問題、支援、有効性を重視

■1980年代中頃
・SIS
・競争優位のためにISを武器とする
・パソコンの普及、OAの概念の普及
・RDBの発展、情報検索系システム
・経営戦略と情報技術の統合
・企業間ネットワーク、POSなどの普及、情報システム部門の変貌の期待

■1990年代前半
・BPR
・業務改革のインフラとして整備(コスト、品質、サービス、スピード)
・組織そのものの抜本的改革
・ダウンサイジング、グループウェアの普及、イントラネット、エクストラネット
・新ビジネスの出現
・情報の伝達、情報の共有化

■戦略ISのとらえ方
・狭義にとらえると、ISの発展史1980年代に中頃に登場するひとつの形態
・広義にとらえると、組織の戦略策定及び実行に役立つISの形態で、必要とするITは時代ごとに変化していく

■戦略的情報システムのイメージ
・2つのイメージ
        組織戦略とISの関係から
        戦略的情報とISの関係から

■戦略的ISの概念モデル
・経営戦略とISの関係から
        戦略的IS = (経営戦略)×(情報システム)
                      = (D.P)×(A.I)
                      = {(D.A)(D.I)(P.A)(P.I)}
        D:Diffence  P:Proaction  A:Application  I:Integration

■戦略的ISの4つの概念型モデル

P:傾向型戦略

異業種間対象戦略と支援NW
(P.I)
環境変化先取り戦略と支援IS
(P.A)
(D.A)
守り戦略とコスト削減IS
 (D.I)
機会もよく戦略と統合化IS
O:防御型戦略


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