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TCP/IP Protocol Suite について

【2000.12.14】 【第20回】



Masking
・Maskingは、IPアドレスから物理的なネットワークアドレスを得るための過程です。

サブネットなしのMask
・ネットワークを見つけ出すためには、ルータはMaskingを使う。
・サブネットされていないネットワークのためのマスクは、次のようになる。
CLASSMASKADDRESSNETWORK ADDRESS
A255.0.0.015.32.56.715.0.0.0
B255.255.0.0135.67.13.9135.67.0.0
C255.255.255.0201.34.12.72201.34.12.0
DN/AN/AN/A
EN/AN/AN/A


サブネットありのMask
・サブネットがあるときは、マスクは違う。
CLASSMASKADDRESSNETWORK ADDRESS
A255.255.0.015.32.56.715.32.0.0
B255.255.255.0135.67.13.9135.67.13.0
C255.255.255.192201.34.12.72201.34.12.164
DN/AN/AN/A
EN/AN/AN/A


サブネットワークアドレスの見つけ方
・サブネットワークアドレスの見つるためには、IPアドレスにマスクを用いる。

Boundary-Level Masking(or default Masking)
・Boundary-Level Maskingには、マスク番号が255か0である。
・サブネットアドレスを見つけるためには、次のようなルールがある。
(1)マスクが255の時は、IPアドレスをそのまま同じように書く。
(2)マスクが0の時は、0を書く。
この結果が、サブネットワークアドレスになる。
(例)
IPアドレス----45 ・ 23 ・ 21・ 8
mask----------255・255 ・ 0・ 0
Address-------45 ・ 23 ・ 0・ 0

Non-Boundary-Level Masking
・もし、マスクが255でも0でもないときは、次のようなルールを使う。
(1)と(2)は、Boundary-Level Maskingと同様の作業をする。
(3)IPアドレスの数字とマスクの数字を2進数に直し、ANDをとる。
(例)
IPアドレス----45 ・ 123 ・ 21・ 8
mask----------255・ 192 ・ 0・ 0
Address-------45 ・ 64 ・ 0・ 0
( 123 = 01111011, 192 = 11000000 → 01000000 = 64 )

12.5 ネットワーク層の他のプロトコル
TCP/IP を支える4つのプロトコルがある。それは、ARP,RARP,ICMP,IGMPです。
Address Resolution Protocol (ARP)
・ARPには、IPアドレスと物理的アドレスが用意されている。物理的アドレスは、Network Interface Card(NIC)に書かれている。
・物理的アドレスはネットワーク内でわかる。
・ARPはIpアドレスが分かるとき、物理的アドレスを探すために使われる。

Reverse Address Resolution Protocol (RARP)
・RARPは、物理的アドレスからIPアドレスを見つけるものである。

Internet Control Message Protocol (ICMP)
・ICMPは、データグラムに問題があったときに、問題ありのデータを送信側に送る。

Internet Group Message Protocol (IGMP)
・IPプロトコルは、UnicastingとMulticastingの2種類の通信がある。
・Unicastingは、1:1の通信。
・Multicastingは、1: Nの通信。
例えば、3人に同じデータを送りたい場合、Unicastingは3回送らなければいけないが 、Multicastingは、まずルータに送り、そのあとは1回で3人に送られる。

12.トランスポート層
・TCP/IPのトランスポート層は、TCP と UDP という2つのプロトコルによって表わされる。
・TCP/IPのトランスポート層プロトコルは、port-to-portプロトコルである。

User Datagram Protocol(UDP)
・UDPは、コネクションを作らないし、信頼性もないプロトコルである。
・これは、パケットを送るだけなので、パケットの順番や、その順番は正しいか、パケットは無くなっていないかなどの情報は、どうなっているか分からない。
・これには、ポートアドレス、エラー制御、データグラムの長さだけが加えられいる。
・処理するものが少ないため、データが到着するのは速い。

Transmisson Control Protocol(TCP)
・TCPは、port-to-portプロトコルである。
・TCPはコネクションの接続があり、パケットの順番やエラー制御といった情報もわかる。
・これは処理するものが多いため、UDPのように速くはない。


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