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トランスポート層の続きとセッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層

【2000.12.7】 【第18回】



10-2.Connection
・End_to_End deliveryを完成させるためには、2つの方法がある。
1、connection-oriented
2、connectionless

●connection-oriented・・・仮想回路のように、実際データを送る前にどういうパートで送るか決める。全てのパケットは同じルートで送る。送り終わったら、仮想回線は全てなくなる。
<方法>
1、コネクションを設置する。
2、同じルートでパケットを送る。
3、送り終わったら接続を終了させる。

●connectionless・・・connection-orientedの逆で、ルートは決めない。

Connectionの設立
・データを送る前にネットワークにコネクションを接続しなければならない。
・コネクションの接続は3つのアクションを要求する。
1、コネクションの要求
2、コネクションの返事を返す
3、返事をもらったということを知らせる。

Connectionの終了
・全てのデータを送った後、コネクションを終了させなければならない。
・コネクションの終了にも3つのアクションがある。
1、終了したいという要求を出す。
2、OKという返事を出す。
3、返事をもらったということを知らせる。

11.OSIモデルの上位の層
・OSIモデルの上位の層には、session層、presentation層、application層がある。

11-1.Session層
・Session層は対話を設立したり、維持したり、同時に起こるようにする。

11-2.Presentation層
・Presentation層には4つの機能がある。
1,Translation
2,Encryption/Decryption
3,Authentication
4,Compression

Translation
・Presentation層には、1つのコードから他のコードに訳する事が可能である。これには2つの方法がある。
1、direct・・・ASCIIコードからEBCDICコード、EBCDICコードからASCIIコードのどちらにも変更ができる。
2、indirect・・・まずASCIIコード(またはEBCDICコード)からある標準のコードに変更し、そのあとにEBCDICコード(またはASCIIコード)に変更する。


Encryption/Decryption
・軍用のデータや金融のデータ、クレジットカードの番号のような極秘の情報を送るとき、目的地に行く前に他の人に見られないようにするための方法がある。
・Encryption(暗号化)とDecryption(解読)である。
・これは、あるコンピュータからのデータをEncryptionアルゴリズムにより暗号化し、送信先のコンピュータに届く前にDecryptionアルゴリズムにより元に戻すことである。

Data Compression
・ネットワークに送るデータの量が多いとき、少なくするために圧縮する必要がある。Data Compressionは送るビットの数を減らす。
・圧縮するためのアルゴリズムは、Run-Length Encodingである。
・減らすためには、暗号化(encoding)される。
●元のデータ → 圧縮したデータの変換・・・encoding
●圧縮したデータ → 元のデータの変換・・・decoding

11-3.Application層
・ Application層は、電子メールのようなユーザから要求された機能を含んでいる。
・このような機能は標準化することは出来ない。
・しかし、いくつか標準化されているものがある。それは、Message Handing System とVirtual Teminal(仮想端末)である。


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