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情報システムの歴史

【日付 2000、10、20】【連載回数 第5回】

・ウォーターフォールモデル


システム開発をいくつかの作業フェーズ(工程)に分けて、フェーズごとに作業の完了を 完了しながら後戻りなく開発を進めるモデルをウォーターフォールモデルと言う。
滝(Water fall)の流れのように作業が上流から下流に一方工に流れていくことから 命名された。
このモデルが提唱されたときに強調されたのは次の二点である。

・ フェーズ間に明確な区切りを置くとともに、その間はきちんと形式化された文章で 受け渡す
・ フェーズ間の手戻りを極力無くす

しかし、このような要請には無理があり、ウォーターフォールモデルそのものに問題がある という批判が1980年代の初めに起こった。主要な問題点としては、

・ 現実には後戻りが発生するために、開発フェーズが必ずしもモデルのように流れない
・ ユーザ要求の不明確な部分をフェーズの初期段階で取り込むことが難しい

などが、指摘されている。それでも、プロジェクト管理上、都合が良いため、 以前としてウォーターフォールモデルが現場では主流となっている。

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