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グループウェアとCSCW

【2000,10,20】 【連載回数第2回】
CSCW=Computer(コンピュータによる支援) + Cooperative Work(人々の協調活動
グループウェア=グループのためのソフトウェア
→CSCWを実現するためのツール

グループ(グループウェアが対象している)
・ある目的を持った中規模の集団
・メンバー間でコミュニケーションが行われている
・地理的に分散している可能性がある
・メンバーが入れ替わる可能性がある
・実組織をまたいで動的に構成される可能性がある

グループワーク
・特定の目的を達成するための活動
・メンバーの活動およびコミュニケーションの集合体
・グループのメンバーの一部または全員によって行われる
・全員が同時に行うとは限らない

グループウェアの特徴
・メンバーの作業を支援
・メンバー間のコミュニケーションを支援
協調作業の支援
・ほかのユーザの活動を意識して利用可能
→×透過性=コンピュータのリソースを一人で使っているように見せる
・グループワークをモデル化
→作業のシナリオストーリーに基づく
共同執筆
・分担分を執筆(個人作業)
・都合のよいときに互いにコメント(非同期分散)
・お互いに話し合いながら細部をつめる(同期分散)
・編集会議(同期対面)
マルチモードの実現が必須

CSCW研究の歴史
1968年
NLS(oNLine System)D.Engelbart
遠隔共同作業支援システム
1986年
CSCW'86開催
会議支援システムとそれを支える技術
1988年
CSCW'88
グループウェアテクノロジーが人間の行動や
社会組織に与えるインパクト
1990年
CSCW'90
リアルタイム通信をベースとしたマルチメディア系の
グループウェア
1992年
CSCW'92
VRの利用ー現在

CSCW研究の内容
・計算機科学
・CWを支援するためのコンピュータや通信システムと
その基盤技術、ツールの開発
・グループウェアの設計概念や理論の構築
・ユーザ間コミュニケーションや意志伝達のための
ツール開発
・共同作業支援に有効な新しいツールの開発

社会科学
・人間同士の協調の分析
・共同作業の分析や性質の解明
・コンピュータの果たすべき社会的役割
・人間の協調活動のモデル化構造化

レポート課題
NLSを調べてA4一枚以上でまとめる。
10/26(木)17:00までにA棟2階の先生の研究室

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