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仕事からみた会計サイクル

【2000.7.7】 【第12回】



1.会計
1. 帳簿管理
2. 会計報告
・ 財務会計報告
・業績評価会計報告
3. 予算編成
4. 意思決定支援

(1)帳簿管理
企業活動 , 事象
↑ 取引の識別
↓ 取引データ
帳簿管理(財務会計報告、業務評価会計)
↓蓄積、管理
会計帳簿

( 課題 )会計処理の基本的枠組を維持したまま、いかに新しい情報ニーズに対応する情報を生成できるデータを取り込めるか。

(2)会計報告
● 財務会計報告
・商法会計 ーーー→ 債権者保護ーーー→貸借対照表
・証券取引法会計 ーーー→ 投資者保護 ーーー→ 損益計算表
・税法会計 ーーー→ 納税
● 業績評価会計報告
・責任会計 ーーー→ 管理の可能性の有無。
・標準原価計算
・直接原価計算 ーーー→ 固定費、変動費の区分。
・社内金利、社内資本金
・ 関係会社
・活動基準原価原理
・ 原価企画

(3)予算編成
計算 ーーー→ 企業の目標
→ 人間の行動の過程
予想収益 ー 予想費用 = 予想利益
予想費用 → 各部門に対して目標として示達する計画 ←予算編成
(4)意思決定支援
企業の経営者 ← 有用な情報の提供。

2.会計サイクルの仕事の特徴
(1)目的は、企業全体の戦略決定、計画、管理に対する情報の提供。
(2)目的に応じて、利益計算を行う要素が変化する。
(3)企業のあらゆる仕事と関連をもつ。

3.会計サイクルの情報システム化
3.1 特色
(1)帳簿、報告書の関係が並列的になる。
仕訳書 → 元帳 → 試算表 → 損益計算書、貸借対照表
<システム化後>
取引データ

会計情報システム
・仕訳表
・元帳
・損益計算書、貸借対照表
・業績評価会計 など
(2)正確性を検証する機能がデータ入力時点に集中する。
(3)コード化されたデータを用いる。
(4)処理コストが固定化する。
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