←【会計情報学】シラバスへ
←講義のツボメニューへ

資産

【2000.5.19】 【第5回】



1.当座資産とは
当座 → とりあえず、さしあたり。
資産 → 価値のあるもの、返済に十分なもの。

当座資産 → とりあえず返済にあてることができるもの。つまり貨幣ないし、比較的短期間に貨幣に変わりうるもの。
<具体例> 現金、各種の預金、受取手形、売掛金など。
*受取手形とは、通常の取引にもとづいた手形債権。
*売掛金とは、通常の取引にもとづいた営業上の未収金。

2. 現金預金とは
現金と預金は1つの科目、現金預金で表示する。
現金 ・・・ 小口現金、他人から受け取った小切手、トラベラーズ・チェック(預金手形)など。
預金 ・・・ 普通預金、当座預金、郵便貯金など。

3.有価証券とは
有価証券いつでも売却できるもので、証となる(証)紙片(券)と権利が切り離せないもの。
↓つまり
紙片自体に価値があるように見えるもの。
(例)国債、地方債、電話債券、などの政府保証債、金融債、株券など。

4.その他の流動資産
前払費用→時間の経過に伴って「費用」に振り替えられる性質の資産であって、金銭で回収されることのない資産。
*前払保険料、前払家賃、前払利息など。


5.棚卸資産とは
棚卸資産
1.販売することを目的として取得した財貨。
2.倉出しされるまで一時的に保管されている財貨。
*建設業などにおける仕掛り中の工事、つまり半成工事も棚卸資産になる。

●商品 → 販売することを目的として所有する物品、その企業の主たる営業目的にもとづいたもの。

●製品 → 販売することを目的に自ら製造ないし加工した物品。
↓つまり
購入した物品で加工を施さないもの・・・商品
加工を施して販売するもの・・・製品

●副産物 → 製品(主産物)を製造する過程において必然的に産出される物品。
(例)*原油を精製せる会社におけるガソリン(主産物)とコークス(副産物)
*乳業会社におけるバター(主産物)と脱脂粉乳(副産物)。

●半製品 → 中間的な製品として、すでに加工が終り貯蔵中のもので、いつでも販売できる状態にあるもの。

●貯蔵品 → 取得時に経費としなかったもので貯蔵中のもの。(例)燃料、油、釘、包装材料、事務用品など。

6.有形固定資産
有形固定資産となる有形物は、棚卸資産と異なり「転売を目的としない有形物」であって、その企業自身で長期にわたって使用するために保有される資産。所有目的によって判断される。
●建物 → エレベータ、証明設備など。
●建築物 → 土地に定着する土木設備、工作物。
●機械装置 → 搬送設備など。
●船舶 → レジャー用ボート、水上運搬具など。
●車両運搬具 → 自動車、鉄道車両など。

・ビジネスコンピューティング検定試験 平成12年度3級知識科目問題

←【会計情報学】シラバスへ