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: 履修事項及び確認方法 : 情報科教育法II最終課題 : 配布資料

指導計画案(pdf版)

科目名 アルゴリズム(2単位)
項目名 (2)データの型とデータの構造
目標 基本的なデータ型の学習を行い,状況に適したデータ型を選択することの重要性を理解させる.
複数のデータを扱う際のデータ構造を決定できるようにする.
論理的なデータ構造について,データ操作(追加・削除)時の内部動作を理解させる.
指導計画 第1〜4時 基本的なデータ型である数値型・文字型・論理型について理解させる. 必要に応じ,文字列型についても触れる.
日にち情報や生徒情報を例に,レコードを構成する要素を適切に選択する能力を養う.
第5〜7時 複数データを扱う方法として配列・リストを取り扱う.
それぞれの特徴・利点・欠点について扱い, リストについては,更に単方向・双方向・環状リストについても触れる.
状況に応じ,どちらのデータ構造がふさわしいか,判断できる能力を養う.
リストに対しての基本的な操作(挿入・削除・探索)を,実装できるようにする.
また,上記動作を配列で行なう方法を考えることができる.
第8〜11時 論理的なデータ構造として,木構造・スタック・キューを取り扱う.
木構造については,二分木・完全二分木・二分探索木を扱い,それぞれの特徴・ 利点・操作方法等を理解させる.
また,特に二分探索木を通して,目的の構造を作成するための 手続きを考える能力を養う.
スタック・キューについては,配列・リストによる実装を通して,そのデータ構造や 内部動作を理解させる.
評価方針 各課題の評価は,合否によるものと,a〜dまでの4段階評価によるものとを併用する. 4段階評価は,優れているものから順にa,b,cで評価を行ない,dは不合格とする. 各課題毎の合否条件は,指導案に示す.
基準に合格している場合は,不足要素,考察と結果との矛盾点,取り組み不足等が見受けられる場合は, その程度(個数又は基準)に応じて評価を下げる.
評価を下げた場合は,その理由を記し, 課題返却後,必要に応じて生徒の質問を受け付けることで対応する.
不合格となった課題については,再提出を求める.

留意点 1.講義中心の形式を極力さけ,各データ構造と利点・欠点を理解させる.
2.講義内で演習を行なっていくが,生徒達に過度の負担を与えないように配慮を行なう.
3.時間の関係上グループによる作業を行なうが,グループ作業では特定の生徒の演習にならないよう配慮を行なう.

『学習指導要領解説』[1]を元に独自に作成
(書式は,『普通教科「情報」指導計画』[2] のものを使用)



Koichi Takayashiki 平成14年2月12日