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指導案(第5〜7時)(pdf版)

科目名 アルゴリズム
項目名 データの型とデータの構造
本時の目標 複数データを取り扱うための手法を学び,状況に適したデータ構造を選択することの 重要性を理解させる.
評価方針 全課題 (配列操作,リスト操作,データ構造の決定) について,4段階評価を行なう. 全課題について,試験時までに合格となっていることを求める.
評価基準 アルゴリズム記述(配列・リスト操作):作成した手続き通りに操作を行なうことで目的の処理を行なうことが 可能である事を課題の合格条件とする.
データ構造の決定:データ構造を自ら決め,その選択理由を主張できる事を課題合格条件とする.

時間 段階 学習活動 学習形態 指導上の留意点 評価 資料



50


10
1.第1時〜第3時の復習として, 基本型・レコードの確認を行なう. (5分) 一斉 前回までに扱った 基本型(数値・文字・論理)及び, 複合型(レコード)の事例確認を板書・口頭にて行なう. 観察

発表
 
2.基本型・レコードが1件のデータしか扱えないことを 確認する(5分) 一斉 レコードは1件のデータ内で複数情報を扱っているのであり, その事と複数データを扱うことを混同させないように 注意する. 観察  


38
3.配列の特徴を,具体的な事例を基に学ぶ.(10分) 一斉 配列を選択することによる データ管理時の 利点と欠点を認識させる事に重点をおく. 観察  
4.配列におけるデータ検索方法を 理解する.(10分) 一斉 教員が方法を例示する事で, 配列でのデータ検索方法を 理解させる.
説明にフローチャートを用いることで, 既習事項であるフローチャートについて 確認を行なわせる.
次に扱う,挿入・削除方法に繋がるようにする.
観察

発表
配列内のデータ検索方法
5.配列におけるデータの挿入・削除方法を, 演習を通して体験する.(18分) 個人 配列の欠点のうち,挿入・削除を行なうときのオーバーヘッドが 大きいことを体験させる.
手続きの記述にはフローチャートを用いる.
次に扱うリストに繋がるようにする.
作成したものは次回回収を行ない,評価の後に返却することを伝える.
観察 課題プリント(配列操作) 解答例




6.今回扱った内容を一通り確認し, 挿入・削除については,次回の最初に確認することを通知する (2分) 一斉 作業が途中であると思われるため, 残りは家庭学習として行なわせる. 観察  

時間 段階 学習活動 学習形態 指導上の留意点 評価 資料




50




7.前回扱った内容を確認する (4分) 一斉 前回,配列へのデータの挿入・削除が 途中だった事を口頭で確認する. 観察  


44
8.配列におけるデータの挿入・削除方法を 発表・相互確認する.(5分) 個人 挿入2名,削除2名の計4名を指名し,各自が作成したものを 板書してもらう.
板書の間,他の生徒は,未完成のものは完成させ,完成したものは, 更に効率がよいものにできるかどうか検討を行なわせる. その際には,生徒間の相談を認める.
修正を行なう場合は,他の色を使用するように伝える.
観察

発表
課題プリント(配列操作)解答例〕 【配布済】
9.発表された内容を元に, 配列におけるデータの挿入・削除方法を 討論する.(12分) 一斉 生徒の自発性を求めるが, 意見がでない場合は,教員が 意見を述べ,それについて討論を行なう.
よりよいものを作成するための 作業であることを理解させる.
討論終了後,各生徒の解答を回収する.
観察

発表
10.リスト構造について,用語及び 実現方法を学習する.(10分)
一斉 セル・ヘッダセル・ポインタといった用語を理解させる.
特に,ポインタが次のセルを指定する際に必要となるもので あることを理解させる.
観察  
11.リストの種類に付いて,双方向リスト, 環状リストについて扱い,その実現方法を 扱う.(7分) 一斉 ポインタの扱いによって表われる特徴であることを 理解させ,それぞれが別個のものであるという 意識をもたせないようにする. 観察  
12.リスト構造について,その特徴を 配列と対比させながら学習する.(10分) 一斉 配列とリストが,それぞれの欠点を 補うようなデータ構造であることに 着目させる. 観察  




13.次回の内容を連絡 (2分)
一斉 次回,リストへのデータ挿入・削除方法を 扱うこと,今までの内容を ふまえて課題を行なうことを 説明する. 観察  

時間 段階 学習活動 学習形態 指導上の留意点 評価 資料




50




14.リストの 基本事項を復習する(5分)
一斉 リストの用語と構造を板書・口頭を用いて 確認する.
単方向リストを確認する.
観察

発表
 


30
15.リストへデータを挿入する方法, 削除する方法, 任意のデータの位置を求める方法について, それぞれの内部動作を演習を通して 理解する.(30分) 個人 具体的な事例を取り上げ,それをふまえた上で 汎用的な手続きを取り扱う.
手続きを記述する際にはフローチャートを用いる.
観察 課題プリント(リスト操作)解答例



15
16.配列とリストとを比較し,その特徴・利点・欠点から, それぞれ適した場面を考察する.(10分)

一斉 それぞれの特徴などを体系的にまとめる.
適切なデータ構造を判断する能力を養う.
観察  
17.課題説明:生徒情報,及び各自が第3時に決定した テーマについて,複数データを取り扱う際の 適したデータ構造を決定する.(5分) 個人 評価のために回収していたプリント「レコード演習プリント, データ型決定理由記述用紙(いずれも,個人テーマ用)」を 返却する.
自らが定めたデータ構造について, どのような扱いが適切かを判断する能力を 養う.
観察 課題用プリント(データ構造の決定)


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Koichi Takayashiki 平成14年2月12日