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F比がでたら


F比は 
374.3166… ÷ 30.6236… =12.2231… =12.22 
とでました。


表は、次のようになります。

要因

平方和

自由度

平均平方

F比

平均の差

748.63

2

374.32

12.22

偶然の差

1745.55

57

30.62

全体

2494.18

59

今までカイ二乗の検定を行うときは「カイ二乗値」、t検定のときは「t値」を見たように、分散分析では「F比」で有意差を見ます。そこで、F分布表を見ます。

F分布表は次のようになっています。

<F分布表>

自由度1

自由度2

F比

2

28

29

30

40

60

120

2.50

2.50

2.49

2.44

2.39

2.35

3.34

3.33

3.32

3.23

3.15

3.07

5.45

5.42

5.39

5.18

4.98

4.79

出現確率

0.10

0.05

0.01

有意水準

有意傾向

5%

1%

今までの分布表は自由度が一つでしたが、今回は自由度が二つあります。

それでは次に自由度の見方の説明をします。

(1)自由度を見る。

まず「自由度1」は、F比を出すときに分子の値になる平均平方の自由度になります。

今の場合、F比の分子は、平均の差の平均平方だったので、自由度は2になります。

自由度1

自由度2

F比

2

28

29

30

40

60

120

2.50

2.50

2.49

2.44

2.39

2.35

3.34

3.33

3.32

3.23

3.15

3.07

5.45

5.42

5.39

5.18

4.98

4.79

出現確率

0.10

0.05

0.01

有意水準

有意傾向

5%

1%

逆に「自由度2」は、F比の分母のほうになります。

今の場合、偶然の差の平均平方なので、自由度は57です。

(2)F比がどこに入るか見る。

今、自由度1が2、自由度2が57、とでました。そこで、自由度2の57を探しますが、載っていません。

自由度1

自由度2

F比

2

28

29

30

40

60

120

2.50

2.50

2.49

2.44

2.39

2.35

3.34

3.33

3.32

3.23

3.15

3.07

5.45

5.42

5.39

5.18

4.98

4.79

出現確率

0.10

0.05

0.01

有意水準

有意傾向

5%

1%

自由度が大きくなっていくと、値に変化が見られなくなるので、途中抜粋されます。こういう場合は、自由度の値が近いところでみます。

今、自由度が57なので、近いところで見ると、60です。

自由度1

自由度2

F比

2

28

29

30

40

60

120

2.50

2.50

2.49

2.44

2.39

2.35

3.34

3.33

3.32

3.23

3.15

3.07

5.45

5.42

5.39

5.18

4.98

4.79

出現確率

0.10

0.05

0.01

有意水準

有意傾向

5%

1%

さて今、F比が12.22(12.2231…)とでています。

このF比の有意差はどうなるでしょうか?

どうなるの?