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t分布と信頼区間


それではt分布を使う例として、信頼区間のところでとった一日分のポテトの本数を使って、本数の信頼区間を出してみます。

47  51  49  50  49  

46  51  48  52  49  (本)

一日目に数えたポテト 

この平均は 49.2  標準偏差は 1.78 でした。

分布が正規分布であれば、95%の信頼区間を決めるための値は1.96です。

しかし、標本が小さく正規分布でない場合は、

t分布表で標本数に見合う自由度を見つけ、その自由度から正規分布のときの1.96に変わる値を求めて標準偏差にかけると、95%の信頼区間を求めることができます。

〜具体的にやってみましょう〜

まず、自由度をだします。

自由度=標本数-1  なので、 自由度=10-1=9 。

自由度

t値
自由度
t値

5

6

9

27

2.015

1.943

1.833

1.703

2.571

2.447

2.262

2.052

4.032

3.707

2.821

2.771

28

29

30

1.701

1.699

1.697

1.645

2.048

2.045

2.042

1.960

2.763

2.756

2.750

2.576

出現確率

0.10

0.05

0.01

出現確率

0.10

0.05

0.01

有意水準

有意傾向

5%

1%

有意水準

有意傾向

5%

1%

自由度=9 で、出現確率0.05のところを見ると、2.262なので、

平均 49.2  標準偏差 1.78

標準偏差に 2.262倍し、平均に加減算すればよいわけです。

49.2-(2.262×1.78)<95%の信頼区間<49.2+(2.262×1.78)

これを計算すると45.1736…から53.2263…となり、45本から53本の間、になります。

しかし、10日分のデータから出した95%信頼区間は、46.5804… から 53.4595… でした。

以上から、「標本が大きくなるにつれて、信頼区間は狭まり、信頼度も高まる」ということが分かりました。

分かったら応用問題