第7回 情報システムとユニバーサルデザイン
UD(ユニバーサルデザイン)とBF(バリアフリー)
- ユニバーサルデザイン
年齢や性別、障害の有無になどにかかわらず、できる限り、すべての人が利用できるように製品や建物、空間をデザインしようという考え方
- バリアフリー
障害のある人が生活する上で妨げや障害になるものを取り除くという考え
※補足 どちらかというと、ユニバーサルデザインがバリアフリーを含んでいる感じになる。
UD活動
- できる限り、すべての人が利用できるように製品、建物、空間をデザインしようというUD理念を推進する活動
- UDという理想に向けて、現状のバリア(障害)を改善してゆく継続的な活動と解釈することもある
- したがって、UD理念を具現化したプロダクトを生み出したり、バリアを改善するプロセスが重要となる
利用者に優しい技術・製品の評価指標
- アクセシビリティ(Accessibility)
高齢者、障害者、子供などでも支障なく利用できる度合い
ガイドライン
- 国際ガイドライン
- 総務省
- 電子情報技術産業協会
- 株式会社ユーディット
- 盛岡市
- 声の花束
- ユーザビリティ(Usability)
使いやすさ、使い勝手
ユーザの利用目的やスキルなどに依存
岩手のUD活動を支援する情報システムの取り組み事例
- 岩手県におけるUD活動を支援する情報システムをソフトウェア情報学部・阿部助教授と社会福祉学部・狩野助教授を中心に、産学官民連携プロジェクトを推進中
- いわて福祉GIS推進討論会を組織、現在社会実験中
- http://welfare.iwate-gis.jp
- 産:地元の地図ベンダー
- 学:岩手県、盛岡市、北上市、宮古市
- 学:県立大学
- 民:NPOや協議会などの障害者支援組織
現行バリアフリーマップの問題点
- 行政運営型と民運営型が半々
- 行政運営型システムの問題点
- ストック情報が中心
- 利用者の欲しい情報がのっていない
- 情報が更新されない
- 紙マップをWeb化しただけでは使いにくい
- 住民運営型システムの問題点
- フロー情報が中心
- 扱っている情報が都市群のみ
- 各サイトの認知度が低い
- 提供情報の利用は各自の責任で行う
- 行政と住民の協働によるシステム設計・運用であれば上記を解決できるはず
UD活動支援システムの開発
これまでのバリアフリーマップシステム作りから反省し、「地域のまちづくり、UD活動支援のためのシステムにしよう」と方針転換を図った。