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地域情報ハイウェーの現状
【2003/07/04】【 第23回】
<本日の講義内容>
▲地域情報ハイウェーとは
▲二極化する地域情報ハイウェー
▲ルータ型ネットワーク
▲LANスイッチ型ネットワーク
地域情報ハイウェーとは
・県レベルの超高速ネットワークのバックボーン(岡山、岐阜、岩手)が実現
・米国では州レベルの情報ハイウェーが早くから整備(ex. ノースキャロライナ州)
・MAN として位置づけ
※MAN(Metropolitan Area Net) LAN < MAN < WAN (数10Km 〜 百数10Kmをカバー)
・ダークファイバ(種々の施設の光ファイバーケーブル)の利用
←→ ライトファイバ(実際に利用されているファイバーケーブル)
1)ルータ型ネットワーク
・ギガルータをノードとするネットワーク
・北米のISPで採用
・IPルーティングを主体(レイヤ3)
※ISP(Internet Service Providerの略。一般にはプロバイダと呼ばれる)
2)LANスイッチ型ネットワーク
・Giga Ethernet SW をノードとするネットワーク
・Ethernet フレーム交換を主体(レイヤ2)
ルータ型ネットワークの特徴
・比較的大規模ネットワーク
・インターネットサービスを不特定多数に提供(ISP的)
・細やかな経路設定
・課金などの運用
・高いセキュリティ
・VPN(Virtual Private Network)の構築
ルータ型による情報ハイウェーの構成
・伝送系に WDM(Wave Division Multiplexing)の採用
・トポロジーとしてループ型
・超高速ルータ回りにアクセスルータを介して、足回り回線を提供
・CATV、ADSL/xDSL、無線LANによる足回り回線
・QOS、Voice over IP、MPEG-2への対応
・NATを使用しないIPV6への対応
LANスイッチ型ネットワークの特徴
・比較的中規模(キャンパスネットワークの延長)
・限定されたユーザに対するVLAN(Virtual Lan ※LANを複数組み合わせる)の構築
・運用付加の軽減
・設計も単純
・コスト安価
LANスイッチ型ネットワークによる情報ハイウェーの構成
・伝送系に WDM を採用
・トポロジーとしてスター型
・アクセスは原則として Ethernet 系(10M、100M、1G)
・VLANによるセグメントが原則
・アクセス制御、セキュリティ、QOS制御も転送性能を落とさない
・大容量ファイル転送、CADデータ転送、デジタルビデオ、無圧縮医療静止画像、
Voice over IP も扱える