←講義のツボメニューへ
インターネット技術
【2003/06/18】【 第18回】
<本日の講義内容>
▲TCP/IPプロトコルとは?
▲IP(Internet Protocol)
▲ネットワークプロトコルの問題点
▲中継システムのモデル化
TCP/IP
・TCP:Transmission Control Protocol(4層 = トランスポート層)
・IP:Internet Protocol(3層 = ネットワーク層)
特徴
1)トランスポート層によって、End-to-Endの相互通信が可能
2)中継システムを用いて、複数のネットワークを相互接続する
3)信頼性のないネットワーク上で信頼性のあるデータ転送が可能
(ネットワーク上のデータは壊れるものだという前提のもと、より確実な方法をとっているから)
4)色々なOS上で利用可能であり普及促進した
(以前はOSが変わるとデータのフォーマットも変わったので、異なるコンピュータ同士では
通信できなかった)
IP(Internet Protocol)
・グローバルなインターネットアドレス
(例)133.79.65.128
・データグラムサービス(コネクションレス)
☆データグラム ... パケット交換そのもの
☆コネクションレス ... 回線交換方式のように事前準備は行わない
・複数のネットワークを越えた相互接続
・経路制御に用いられる
・Gateway, Routerにとって必要な情報がのる
・Packet Fragmentation が行われたときの情報がのる
・その他の色々なサービス
---high/lowスループット(パケットに優先順位をつけて送る)
---high/low遅延時間(時間間隔を狭くするかどうか)
ネットワーク層においてIPパケットを自分のネットワーク層のプロトコルのデータ部分に
入れ、次のルータまで運ぶ。ルータはつながっている一方のネットワークインターフェー
スからIPパケットを受け取り、それを他方のネットワークのプロトコルのパケットのデー
タ部分に挿入し、そのネットワーク・インタフェースから送り出す。
・データの誤りの可能性
・パケットの紛失の可能性
・パケットの重複
・パケット順番の崩壊・ネットワークの輻輳
・一定しない遅延時間の問題
・7層のインターフェースをもつシステムを終端システム
---発信元(source)と宛先(distination)は終端システム
1)リピータ:物理層(信号レベル)での中継システム
---信号の増幅や絶縁を行う
2)ブリッジ:データリンク層での中継システムで、異なる
技術のLAN等の接続
---Ethernetとトークンリングの相互接続
---同じリンクフレームを持つ
---同じEthernetをブリッジで接続すると、ネットワークアドレス
の識別によりトラフィック量(単一ネットワーク上のフレーム
数)を制限できる。
3)ルータ:ネットワーク層での中継システムで、異なる技術
のネットワーク同士を相互接続
---同じネットワークパケットを通す(例:IPルータ)
---一方のネットワークパケットを他方のネットワークパケットに変換する
(これをゲートウェイという)機能を要する
---発信元より宛先までの経路情報をもとに経路制御を行う
---ルータ同士は経路情報を定期的に交換する