『教師論』のツボ

第4回


 講義中にプリントを配布し、その中で教育職員審議会と臨時教育審議会の解説をしました。

講義に出れなかった人は、誰か他の人から借りてコピーする事をおすすめします。

● 教師の資質とは?(前回の続き)

1、深い教育愛を持つこと

 ― 助成的愛
 ― 犠牲的愛(ペスタロッチ[※注2]的愛)


2、適切なる教育環境の設定者

 ― 子供それぞれに適した学習環境を与える事

3、絶えざる探求者であるという事

・・・即ち、教師は魅力的でなければならないという事にも繋がる

― 「真に教える人は学ぶ人」という格言

4、専門的知識

 ・教育内容に関する知識(専門知識)

 ・生徒の発達・成長に関する知識 (≒ あまり勉強したくない者を相手にした時、どのように教えるか)

  ― おもしろくする工夫をする
  ― 寝ている者は起こす
  ― 私語は止めさせる

  → このような工夫が必要不可欠である

 ・子供の実態に合わせて、教育内容を再編成する能力
 (筆者注:勉強の苦手な子供には基礎を、得意な者には発展した勉強をというように?)

  → 指導案に子供達の実態を盛り込む必要がある

 ・模範性
 (筆者注:生徒にするなという事を、教師が(少なくとも生徒の前では)するな!!という事?)


● 生徒・学生に好かれる先生・嫌われる先生

(例1)小学生アンケート「良い先生とは?」

 熱心に教えてくれる先生・話し合いで決めさせる先生・自分の間違いを認める先生

(例2)小学生アンケート「悪い・嫌いな先生は?」

 厳しく叱る先生・遅刻や時間に厳しい先生

(例3)大学生アンケート「良い先生とは?」

 差別やえこひいきをする先生・元気で明るい先生・良き理解者である先生・
 指導技術に優れる先生・ふれあいを大事にしつつ、けじめをつける先生

○ このアンケートから分かる事(筆者の感想です)

 ・大学生アンケートのは良くいるような気がする。小学生アンケートもそうなのだろうか?
 ・小学生アンケートの「良い先生」を好む生徒は多いと思うが、
 「悪い先生」は必ずしも皆が嫌うワケではないと思う。
 ・大学生アンケートからは「指導教官とのコミュニケーションが少ない」学生が
 大半のような印象を受けた


担当者:千葉佑介(home/mail