教育原理のツボ
第9回(11/26)


【講義テーマ】

  教授・学習・指導のプロセス(2)

【講義のツボ】

 今回で今までの教育の原理・根本的な話はひとまず終わり、
教育システムとその推移に話は移る。

● 配布資料中の"就学・在学者比で見た我が国の学校系統図"についての話

 図の特徴としては、
 
 ・年を追うごとに就学者数は増えている
 ・昔は義務教育でも、全員が通っていたワケではなかった
 ・旧制中学生はエリート意識が強かった

 ・・・このような事は伺え、または想像できる。

● 学制についての話(配布プリント参照)

 ・複線制
 ・単線制

  この2通りの学制についての論が存在する。

  単線制は民主的であるとして、当時の民衆には支持された。
 その理由としては、以下のようなものが挙げられる。

  1、幾つかの道が選択できる複線制は、貧富の差などによって
   ごく早期に進路が家庭の事情などにより決まってしまう場合が
   多かったから。

  2、(例えば高校で)社会的に枝分かれしないようにして、
   それにより社会の一員であるという意識を持たせたかったから。

  しかしながら、現在の教育という観点で見た場合、単線制教育は
 "不登校"というライフスタイル(を選択する自由)を妨げる原因とも
 なり得るため、一概にどちらが良いとは言いにくいものがある。

● 配布プリントについての補足

  必要という声があった場合に限り、後日プリントのスキャンデータを
 アップロードします。必要とされる方は、千葉までメールを下さい。
 それ以外の場合はご自分でお友達などから借りてどうにかして下さい。

【参考資料】

 講義の始めにプリントが2枚配布されました。

教育原理のツボ (C)千葉 佑介