教育原理のツボ
第3回(10/15)


 【講義テーマ】

  戦後教育と現状認識・教育目的論(2)

 【講義のツボ】
 
→高度成長
[戦後改革] [能力主義] [人間化] [戦後教育]
[見直し]
 
T U V W X

1945年 1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年

 前回はこの表を書いて終わり。

 ○ 上表の『T:戦後改革』の時期についての話

  この時期は、『戦後新教育』とも呼ばれ、『大正新教育』の考え方を
 継いでいるという説がある。『児童中心主義』と呼ばれる思想。

 →教育に人間性や個性が導入された時期という意味で共通。

 ―この考え方は、この時期に世界的に発生した。

 ○ 当時の子供と、今の子供の話

  昔は・・・子供は白紙 → 大人が書き込む
  今は・・・子供に内在する可能性を引き出し、助ける。

 →こういう経緯から、最近は暗記はあまり良く見られない。

 ○ 社会科の話

  『戦後社会科』と呼ばれる、戦後情勢に基づく社会科の授業が
 行われていた。それは、今のような、社会というものを客観的に学ぶ
 のではなく、社会に参加・貢献するための社会科であった。

  社会科がこのような内容であったため、社会科を全ての科目の
 中心教科とすべきという考え方があった。このような、中心となる
 教科のあるカリキュラムを『コアカリキュラム』と呼ぶ。

 ○ まとめ

  ―これらによって、「基礎学力や読み書きそろばん等がおろそかに
   なってくるのではないか」という事が論じられた。

  ⇒この考え方によって、第U期の「能力主義」へと
                        移り変わる事になる。


 【参考資料】

 特にありません。


教育原理のツボ (C)千葉 佑介