講義のツボ - 【メディアシステム学】

←【メディアシステム学】シラバスへ
第１７回・第１８回講義内容へ→

←講義のツボメニューへ
画像の変換

【日付2002,6,21】【連載回数第１５回・第１６回】

[3]空間的情報の変換

平滑化…画像入力装置によって得られる画像には一般にいろいろな雑音が含まれている。それをできるだけ低減したいときや、あるいは画素単位に細かく変動する濃淡を滑らかに変化するようにしたいときに行なわれる処理のことをいう。

⇒移動平均フィルタリング…注目画素を中心とする画像の局所領域の平均値をその注目画素に出力するフィルタを、対象画像のすべての画素に適用する方法。スパイクも平均にする。しかし鮮鋭度は失われる。
⇒メディアンフィルタリング…局所領域における濃淡レベルの中央値すなわち濃淡レベルの大きい順に並べたとき中央に位置する濃淡を出力するフィルタ。それ故、エッジや線は保存されやすい。またスパイク状の雑音の除去も可能。

鮮鋭化…画像中の物体の輪郭部分など、本来濃淡が急変きているべき個所(エッジ)が緩やかな濃淡変化で表されていると、鮮鋭感に欠け、ボケたような画像になる。それを改善するのが鮮鋭化。

⇒鮮鋭化フィルタリング…２次微分を対象画像から差し引くことでエッジなどの濃淡が変化している個所が強調される性質に基づいている。

エッジの抽出…エッジや線のように濃淡が急に変化している個所は、画像中では物体の輪郭や被写体の何らかの構造を反映していることが多く、画像の鮮鋭化においてもそうであったように重要な意味をもっている。

⇒ソーベルオペレータ…急な濃淡変化を検出するもっとも素直な方法（濃淡に関する微分を求めること）

画像認識プロセス

画像認識とは、入力画像に対して何らかの判断を与える処理である。また、ここでの「認識」は手順が決まっている。

画像認識のプロセス

①前処理
②特徴抽出
③決定

３次元画像処理

[1]カメラモデル

レンズによる結像や中心投影・平行投影など

[2]カメラキャリブレーション

レーザー発射

[3]３次元情報の測定

ステレオ画像処理
レンジファインダ

画像の符号化

なぜ符号化をするのか？

⇒冗長度の削減のため
⇒信頼性を保つため
⇒暗号

符号化

⇒完全に元に戻る　可逆性圧縮効率が低い
⇒完全には元に戻らない　不可逆性圧縮効率が高い

←【メディアシステム学】シラバスへ
第１７回・第１８回講義内容へ→