第9回
小テスト(2)

(第92回簿記検定試験問題4級)

制限時間 90分
平成11年6月13日施行



第1問
 次の問いに答えなさい。
(1)次の勘定科目を資産・負債・収益・費用に属するものに分けなさい。ただし、アからコまでの記号で答えなさい。
   なお、記号以外の解答には得点を与えない。

  ア.買掛金   イ.資本金   ウ.商品売買益   エ.土地
  オ.広告料   カ.現金   キ.支払家賃   ク.借入金
  ケ.受取利息   コ.給料        

(2)次の(ア)から(エ)までのなかに、「借方」または「貸方」の語が入ります。
   「借方」の場合には「1」、貸方の場合には「2」として数字で答えなさい。
   ただし、「1」を全部に記入するとか、「2」を全部に記入した場合には得点を与えない。

   a.費用の勘定の残高は(ア)に生じる。
   b.負債の勘定の残高は(イ)に生じる。
   c.資本の勘定の残高は(ウ)に生じる。
   d.資産の勘定の残高は(エ)に生じる。

(3)次の文の[   ]の中に入る金額を答えなさい。

 東京商店における期末の資本は¥1,700,000であった。この期間の収益総額が¥2,900,000で、費用総額が¥3,200,000であるとき、当期純損失は[ ア ]となる。したがって、期首の資本は[ イ ]であった。ただし、この期間には、資本の追加元入れも引き出しもなかった。

第2問
 次の取引を仕訳帳の(   )のなかに必要な記入を行ない、総勘定元帳の資本金勘定と受取手数料勘定に転記しなさい。

   5月1日 現金¥1,000,000と備品¥200,000を元入れして開業した。
   6月3日 九州商店に対して商品売買の仲介を行ない、その手数料¥15,000を現金で受け取った。

第3問
 下記の取引の仕訳を示しなさい。ただし、勘定科目は次のなかから選びなさい。なお、商品勘定は、借方も貸方も原価で記入している。

  現金 当座預金 売掛金 商品 貸付金
  備品 車両運搬具 買掛金 借入金 資本金
  商品売買益 通信費 消耗品費 交通費 雑費

   (1) 商品¥240,000(原価¥200,000)を売り渡し、代金のうち¥100,000は現金で受け取り、残額は今月末に受け取ることにした。
   (2) 新聞購読料¥3,500を当店の当座預金口座から自動引き落としによって支払った。
   (3) 商品¥600,000を仕入れ、代金は来月始めに支払うことにした。
   (4) 業務用のオートバイを¥500,000で購入し、代金は小切手を振り出して支払った。
   (5) 月末となり、(1)の商品代金の残額を得意先振り出しの小切手で受け取った。

第4問(20点)
 愛知商店の平成11年3月25日における総勘定元帳の勘定残高(A)と、同年3月26日から3月31日までの取引(B)は、下記のとおりである。
 よって、同年3月31日における次の(1)から(5)までの金額を答えなさい。ただし、商品売買取引についての返品・値引はなかった。また、

   (1)残高試算表を作成したときの合計金額の一致額
   (2)現金の期末有高
   (3)借入金の期末残高
   (4)買掛代金の未払額
   (5)費用の総額

(A)総勘定元帳の勘定残高

  現金 321,000 売掛金 475,000 商品 515,000
  建物 2,940,000 備品 620,000 買掛金 456,000
  借入金 x 資本金 4,000,000 商品売買益 620,000
  受取手数料 175,000 給料 314,000 広告料 150,000
  消耗品費 125,000 雑費 79,000 支払利息 12,000

(B)取引

  3月26日 消耗品¥15,000(消耗品費)を現金で買い入れた。
  3月27日 借入金¥80,000を利息¥5,000とともに現金で返済した。
  3月29日 買掛金¥60,000を現金で支払った。
  3月30日 商品¥50,000を買い入れ、代金は掛けにした。
  3月31日 売掛金¥90,000を現金で回収した。