第4回
勘定・取引



勘定とは
 簿記では、毎日の経営活動を各項目ごとに記録しておく必要があり、このような記録、計算のための区分単位のことを勘定という。
 勘定につける名前を勘定科目という。

 勘定は、貸借対照表に記載する勘定と、損益計算書に記載する勘定に大別される。

勘定の分類 勘定科目
貸借対照表勘定 資産の勘定 現金・売掛金・商品・貸付金・備品・建物・土地など
負債の勘定 買掛金・借入金など
資本の勘定 資本金など
損益計算書勘定 収益の勘定 商品売買益・受取手数料・受取利息など
費用の勘定 給料・広告料・通信費・交通費・消耗品費・支払家賃・雑費・支払利息

勘定口座とは
 勘定ごとに、その増減を記録・計算するために帳簿上に設けた場所勘定口座という。

取引とは
 簿記を記入していく上で取引とは、資産、負債、資本および収益、費用を増減させることがらをいう。

取引の要素
 簿記上の取引で、取引を成り立たせている要素のことを取引の要素という。
 取引の要素は、借方、貸方にそれぞれ4つずつあり、あわせて取引の8要素と呼ぶ。

貸借平均の定理
 すべての勘定において、下の条件が成り立つこと。

借方に記入した金額の合計=貸方に記入した金額の合計