ハードウェア基礎

第12回(ダイジェスト版)


10.通信回線(つづき)

10.2.アナログ多重回線

多重回線とは、1対の電話線の上に複数個の電気信号を同時に載せて通信する技術である。
複数の異なる音声信号を1組の線路の上にそのまま同時に載せると、それぞれが交じり合って 分離できなくなる。多重通信は、ある音声信号Aと音声信号Bそれぞれに異なる性質を与えた上で 伝送回線に乗せ、受信機側で性質の違いをキーに分離する方式である。



図10.4 搬送波による多重通信

10.3.回線の伝送性能

搬送波の周波数を高くして多くの信号を詰め込むと、回線内に流れる電流から発生する 磁界の影響で、距離に限界が生じるため、伝送経路に工夫が為された。 最も単純な伝送経路はツイストペア線で、それを改良したものが同軸ケーブルである。



図10.5 同軸ケーブル

10.4.デジタル回線

デジタル回線とは、回線上を通る信号が数値に対応する信号になっているものである。 信号レベルは(+E,0)若しくは(+E,0,-E)となっている。



図10.6 デジタル回線で使用されるコード




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