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問題解決1(待ち行列)

【日付 2001,11,28】 【連載回数 15 〜 16回】

待ち行列の説明

待ち行列とは同じ種類のデータを一列に並べたデータ構造で、人間の順番待ちと同様に、最初に格納したデータが最初に取り出されるというもので、このしくみを FIFO(先入れ先出し)と言います。

待ち行列の図


買い物やタクシー乗り場、駐車場や有料道路の料金所の例にも当てはめることができます。
ここでは銀行の預金・引出しの機械を例として考えます。

待ち行列の長さに影響を与える要因

●データ(お客さん)の到着間隔
  ○到着するデータ(お客さん)の間隔はどのような分布になるか
  ○データ(お客さん)は等間隔に来るのではない
●サービスの時間
  ○サービス時間はどのような分布になるのか
  ○サービスにかかる時間はお客さん
●窓口の数
  ○「サーバー数」といいます

といった要因が考えられます。

平衡状態と遷移確率

平衡状態kにある確率をPkと書くと

λPk-1+μPk+1=λPk+μPk=(λ+μ)Pk

ただし、λP0=μP1

したがって、Pkの確率分布は以下の式より求まる。

P1=λP0=ρP0=ρ)

PkkP0

ここで、ρ<1であれば

Σk=0Pkk=0ρkP0=(1/1-ρ)P0=1

したがって、P0=1-ρより

Pkk(1-ρ)
が成り立つ。

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