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【情報システム基礎論】シラバスへ 中程度のモデル化
【日付2001,10,31】 【連載回数 第8回】
中程度のモデル化
問題解決方法や理論を意識したモデル化の事で、適切な表現方法を用いている。図を用いる場合でも、図を書くためのルールを規定するなど、曖昧さを排除する工夫が大事です。ソフトウェア情報学に関係の深いものでは、数理科学的な分析を前提にした数学的な手法を用いたモデル、例えば経営科学で用いられる数理科学的なモデルやシュミレーション・モデルなどはこのレベルの典型的なモデルです。また、アルゴリズムの前段階としての情報構造によるモデル、データベースの設計で用いる概念的モデル(実態-関連モデル)、データフロー・ダイアグラムなどもこのレベルのモデルとして見ることができます。
例
嫉妬深い夫の問題
二組の夫婦が河を渡りたい、次の条件を満たして四人が向こう岸に渡る方法は?
- 二人乗りボートが一隻ある
- ボートを漕げるのは男だけ
- 夫二人は嫉妬深く、ボートでも岸でも、自分がいないときに、妻が他の男といると何をするか解らない
河を渡るというプロセスを状態の推移として考える
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