MAN Metropolitan Area Network

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  1. MANの位置付け
    LAN:〜数kmいないをカバー
    MAN:数km〜数10/100km以内
    WAN:数10km以上

    地域情報ハイウェー
    →MANの技術を使い、数10〜数百kmの地域(県、都市、市町村等)をカバーするネットワーク
    MANにおける足回り回線(Last One Mile)が重要


  2. 地域情報ハイウェーについて
    県レベルの超高速ネットワークのバックボーン(岡山、岐阜、岩手)
    米国では州レベルの情報ハイウェーが早くから整備(ノースキャロライナ州)
    MANとしての位置付け LAN<MAN<WAN (数10km〜数百10km)
    ダークファイバ(施設の光ファイバケーブル)の利用


  3. 地域情報ネットワークの携帯
    • ATM型(非同期転送系):155Mb,622Mb
      →岩手情報ハイウェー
    • SONET系(同期転送系):OC12(622Mb),OC-48(2.4Gb),OC-192)9.6Gb)
      →岡山情報ハイウェー
    • Gigabit Ethernet系(CSMA/CD系)
      1000Base-LH:〜10km
      1000Base-ZX:〜100km
      10GbE:〜40km(IEEE802.3ae)にて検討


  4. ATMの衰退傾向
    • ATMは過去の高速化の切り札
    • 管理運用が複雑(PVI/CVI、経路設定など)
    • 技術者が少なく、育ちにくい
    • ATMをインターフェイスとするアプリが少ない
    • Ethernet系に比べ非常に高価
    • OC-48(2.4Gb)以上では経済性・性能面でメリットなし
    • 公衆WANに特化の方向


  5. 二極化する地域情報ハイウェー
    • ルータ型ネットワーク
         
      • ギガルータをノードとするネットワーク  
      • 北米のISPで採用  
      • IPルーティングを主体(レイヤ3)
    • LANスイッチ型ネットワーク
         
      • Giga Ethernet SWをノードとするネットワーク  
      • Ethernetフレーム交換を主体(レイヤ2)


  6. ルータ型ネットワークの特徴
    • 比較的大規模ネットワーク
    • インターネットサービスを不特定多数に提供(ISP)
    • こまやかな経路設定
    • 迅速な障害収束
    • 課金など運用
    • 高いセキュリティ
    • VPN(Vertual Private Network)の構築


  7. ギガビット転送技術
    • 高速スイッチング機能
    • 高速IPルーティング機能
    • QOS機能、パケット優先度


  8. テラビット転送技術
    →WDM(Wavelength Division Multiplexing)


  9. ルータ型におよる情報ハイウェーの構成
    伝送系にWDMの採用
    トポロジーとしてループ
    超高速ルータまわりにアクセスルータを介して足回り回線を提供
    CATV、ADSL/xDSL、無線LANによる足回り回線
    QOS、VoP、MPEG-2への対応
    IPsecによる暗号化
    NATを利用しないIPV6への対応


  10. LANスイッチ型ネットワークの特徴
    比較的中規模(キャンパスネットワークの延長)
    限定されたユーザに対するVLAN(Virtual LAN)の構築
    運用負荷の軽減
    設計も単純
    コスト安価


  11. LANすいっちによる情報ハイウェーの構成
    伝送系としてWDMを採用
    トポロジーとしてスター
    1000Base-ZX,1000-LX/LH,10GbEへの多重化
    アクセスは原則としてEthernet系(10M/100M/1G)
    VLANによるセグメントが原則
    アクセス制御、セキュリティ、QOS制御も転送性能を落とさない
    大容量ファイル転送、CADデータ転送、デジタルビデオ、無圧縮医療静止画像、Voice over IP


  12. 情報ハイウェーのWDM伝送
    情報ハイウェーでは4〜32波の多重化を採用 (4-32) * 2.5Gb = 10-80Gb
    Point-toPoint,Point-to-Multi-Pointの採用
    多様なインターフェースに対応(Ethernet系、SONET系)
    ノード間を100Km以上の光ファイバで接続可能


  13. 足回り回線(Last One Mile)
    バックボーン→アクセス網→家庭
    多様な足回り回線の存在
    電話線(アナログモデム)
    ISDN
    CATV(ケーブルモデム)
    ADSL/xDSL
    衛星通信(CS)
    無線(Wireless)
    FTTH(Fiber To The Home)


  14. CATV(ケーブルモデム)
    既存のTV信号の隙間を利用したデータ転送
    下り(down stream)と上り(up-stream)で非対称帯域
    米国:下り6-30Mb上り1.5-3.0Mb
    同時利用者数により通信速度が低下
    定額低い利用料金
    日米で価格差はほとんどなし


  15. ADSL/xDSL(xDigital Subscriber Line)
    通常の電話線(メタリック)を利用した高速のデータ通信技術
    x(V,H,S,I,C,Ci,M)の違いにより異なった技術 ADSL(Asymmetric DSL)が代表的
    上り64-640Kb,下り1.5-8Mb
    下り通信速度により値段が異なる


  16. 衛星通信
    下りに衛星を使い上りは電話回線を利用
    片方向の広域IPマルチキャスト(500Kb)
    定額の低い利用料金


  17. 無線(ワイアレス)
    GHz帯域無線を使ったパケット無線方式(無免許可)
    ケーブルが引けないレジデンスに最適
    アリゾナ州での電話会社では下り-5Mb、上り-256Kbで40〜90ドル
    自分で引けば通信コストが要らない