第1回:オリエンテーション、ハードウェア技術の現状
講義第1回目は授業の大体の進め方等を軽く説明した後、ビデオ鑑賞。
NHKでだいぶ前に放映された「電子立国・日本」のシリーズ第何回だかを見る。
内容は、半導体の製造過程とその製造技術についてだった。
<特に印象深かったエピソード>
半導体製造においての天敵はホコリなので、そのホコリを減らすのに必死。
逆に、ホコリによってどのくらい影響が出るのか実験するために、
タバコの煙を吹きかけてみたり手垢を付けてみたり、色々試したらしい。
シリコンウエハーに付着したゴミを取り除く際、不純物を取り除いた純水を使用。
しかし、回路構造が複雑になっていくにつれて今度は水の中の酸素さえも
回路の邪魔になるということで、その酸素すらも取り除かねばならなかった。
とある工場にてウエハーに回路を焼き付ける際、
何故かは不明だが、ある決まった時間に作られた回路に限ってズレが発生。
原因を調べた結果ちょうどその時間に工場近くの線路を電車が走り、
その微妙な振動が伝わって回路のズレを生んだということが判明。
ちなみにその原因を突き止めるのに一週間かかったらしい。(その間、工場は閉鎖)
ちなみ、このビデオがリアルタイムで放映されたのは数年前だったので、
現在の事情と食い違う部分もチラホラ見受けられた。
「16MBもの大容量メモリが云々…」というナレーションを聞いて、
なんとなくコンピューター業界の進化の早さを感じた。
※今回見たビデオは、おそらく前年度前期の同授業でのビデオと同じだと思われる。
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