記者・文責 並河岳史 ロシア語とロシア事情Uの少なくとも火曜と水曜の授業では、テストがないかわりに論文を提出しなければなりません。これは、ロシアに関連するテーマを選んで、複数の資料に基づいて書かなければいけないのですが、前期の課題がロシアに関する文献の書評だったのを引きずっているのか、今回も書評を提出した人が何人かいたようです。先生も「一回目の授業をまるまる使って説明したのは一体なんだったのか」とまいっていたようです。「右から左にツーカー(通過?)していくなら、せめて11月頃に言っておけばもう少しマシだったんじゃないか」というようなことも言っていました。 そして記者にいたっては提出すらできませんでした。間に合わなかったので、来週までに書き上げたいと思います。 今日は2人の人が発表しました。ロシアの食べ物についての論文と、ロシアと日本の交流のために何をすべきかという内容の論文でした。 日本が外国と係争中の国境が画定していない土地は、3つあります。北方領土と竹島と尖閣諸島です。 このうち北方領土はロシアが、竹島は韓国が実効支配していますが、尖閣諸島は日本が実効支配して中国が領土権を主張しています。 竹島はサンフランシスコ講和条約の時の線引きで1954年に日本から離れた島ですが、戦争によって奪った土地ではないので、日本は韓国に返還を要求しています。しかし、実際は年に一回巡視船でデモンストレーションを行うだけで、本腰で返還交渉をする姿勢は見せていません。韓国とは友好国としてサッカーワールドカップを共同開催したりしています。 尖閣諸島は、1905年に結ばれた下関条約以来、日本に帰属する領土として認められてきました。油田が発見されたのをきっかけに1970年に中国が領有権を主張しましたが、日本政府は「領土問題は存在しない」という立場を取っています。 これらの島々はけっして肥えた土地ではなく、交通の便も不自由で経済的発展も望めないのですが、漁業においては価値を持つようです。 陸の領土の周囲12海里の海は領海として認められます。その外の188海里を含めた200海里(1海里は2キロ弱)を排他的経済水域として、漁業権などが国際的に承認されています。こうした動きが世界に広まったのは20数年前のことですが、最近では深海底条約という海底資源をも検討されているようです。 ← 次回(1/17)へ ← ロシア語とロシア事情Uの目次へ |