メディア論 第10回
アンケート結果
前回の授業の際に受講生から回収した情報機器とやメディア・コミュニケーションに関するアンケートの結果を、総務庁が1996年に調査した同様のアンケートの結果と比較した。
総務庁の調査が12〜29歳を対象としたものでありながら、メディア論受講生のアンケート結果と意外に似通っていた。なぜこんな結果になるのだろうか。考えてしまう。
パーソナルメディアの利用と対人関係
テレビゲーム利用者は、直接対面を避ける傾向にあり、批判を受け入れる能力が低いらしい。
逆に、携帯電話などを多く利用する人は、そういった能力が高い傾向にある。
ゲームにもいろいろあるが、ひとりで遊ぶゲームばかりしていれば、たしかにそういう傾向が現れるだろう。ゲームセンターでのゲームを通じたコミュニケーションには、まったく違う傾向が見られる。
筆者(並河)の友人(コードネーム:エスポワール)はある対戦ゲームで全国レベルの強者であるが、彼は全国どこに行っても泊めてくれる家がある。ゲームとインターネットで名が知れているからだ。ピーク時には月に4回ぐらい東京に遠征していて、現在も多くの友人がいる。
ゲーセンでのゲームには、ひとりで閉じこもる傾向はあまりないと思われる。
カメラのライブ映像のネット公開
北欧のある国の家電メーカーが主催する、冷蔵庫内に設置されたカメラからの映像というのがあった。馬鹿っぽかった。ジョークとして何年も続いているらしい。

(C) Electrolux
でも、俺もやりたくなった。
並河商店の冷蔵庫内にUSBカメラを設置して、欲しいジュースが冷えているかを世界(?)に中継する。
おもしろそうだ。
メディア空間における自分:視る=視られるの関係
カラオケは、人に見られているという快感を味わうと同時に、見られているのはメディア化した仮の自分に過ぎないというスタンスを取っているらしい。
俺と一緒に行く人の中には、歌手の物まねや派手なアクションをまじえながら歌う人はいないので、よくわからない。
そういう感覚は、実感としては持ちにくい。
資料を読んだ限りではそう思ったが、話をよく聞いてみるとそうかもしれないと思った。
カラオケはメディアの特性を生かした娯楽であるというのはよくわかった。
・ メディア空間における自分:視る=視られるの関係
1.調査結果の比較
2.電子ネットワークの中の視る・視られるの関係
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