【会計情報学】
2000年度前期 【金曜3限目】
講師:【岩田 智】
【授業の方針】
会計という仕事に対しては、会計学という論理体系がすでに確立している。この論理体系を理解していれば、帳簿をつける目的、指示された仕事に意味を企業全体の仕事と関連して把握させることができ、結果的に正確な仕事を行い、覚えた仕事を次に生かすことができる。
しかし、会計という仕事は、情報システムを利用して行う場合、すでに確立した会計学の論理と情報処理の論理を別々理解しただけで果たして十分なのだろうか。われわれは、この2つの論理を別々に理解しただけで会計情報システムを利用するに必要な論理的骨格を形成できるのであろうか。それとも、この2つの論理とともに、それらを組み合わせたあらたな論理体系が必要なのだろうか。
以上のような問題意識を持ち、本講義では、将来会計情報システムの開発に携わる者、将来会計情報システムの利用を担当する者が、一般的な会計情報システムに構造を基礎としてその企業に最も適した、しかも論理的にも整合性のある会計情報システムの構築方法について身につけるようにしたい。
【授業の概要】
まず、会計情報学を学んだ上で重要な、会計学の基礎、とくに簿記に重点を置いた講義を行う。次に、コンピュータの利用による情報の量的増大と質的拡大傾向を踏まえ、会計に関する情報利用者への情報的提供やディスクロージャー制度の意義、在り方、及び情報の信頼性、検証可能性、目的適合性について会計の情報化の観点から講義する。併せて管理機能の評価という面から、内部統制、内部牽制及びシステム監査基準についての考え方を講義する。
【授業の計画】
第 1回 ( 4月14日) ガイダンス、会計学の基礎
第 2回 ( 4月21日) 企業会計のしくみ
第 3回 ( 4月28日) 一般原則の内容
第 4回 ( 5月12日) 資産
第 5回 ( 5月19日) 資産
第 6回( 5月26日) 資産
第 7回 ( 6月 2日) 会計経理
第 8回 ( 6月 9日) 企業と仕事
第 9回 ( 6月16日) 知識問題
第10回 ( 6月23日) 貸借対照表
第11回 ( 6月30日) 仕事と情報システム
第12回 ( 7月 7日) 仕事からみた会計サイクル
第13回 ( 7月14日) 会計サイクル
最終回 ( 7月21日) テスト範囲の説明
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