科目:情報システム演習(鈴木研)
教育SEの基礎をネットワーク管理者研修で学ぶ

目標:3年次修了までに,ひとりでインターネットに接続したLANを組めるようになる.

目標達成までの3つの段階:
  段階を踏んで,ネットワーク管理者のスキルを身につけていってもらう(別紙図を参照).

初級:スーパーユーザの第一歩:ウェブの管理者になる
 ※情報システム演習A単位認定の条件
概要(想定している課題):
 スーパーユーザになる,アプリケーションのインストールができるようになる, ウェブサーバの管理ができるようになる,ホームページ&CGIを作成する  オプション:上級CGI,プロキシーの設定など

中級:ミニLANを組んで運用する
 ※情報システム演習B単位認定の条件
概要:
 WS(Linuxを予定)の下に複数のパソコンをぶらさげて,インターネット接続をしたミニLANを組む(UNIX OSのインストールと設定,起動とシャットダウン,WSのインターネット接続の設定,DNSの設定,パソコンの設定も含めて). ファイルサーバの管理者になる:外付けハードディスクをつける.WSはファイルサーバとして稼動し,パソコンから共有ディスクをマウントできる(UNIXへのユーザ登録・削除も含めて).共有ディスクやウェブのバックアップを自動的にとる.プリンタを共有する. オプション:モデム接続,DHCPの設定など

上級:ネットワーク管理者へ
 ※情報システム演習C単位認定の条件
概要:
 メール管理者になる:WSをメールサーバとして稼動させ,複数のアカウントを発行し,外部からメールが届くようになる,パッチをあてる.接続しているパソコンからPOP設定で来たメールを見ることができる.メーリングリストを立ちあげる. その他のネットワークのトピックス;未定:例:セキュリティとネットワーク計画,ファイヤーウォール,プロキシ,キャッシュ,ルータの設置と設定,ルーティングコントロール,不正アクセスの見破り方,セキュリティーホールウイルス,自分で目的(状況)に応じた安全なLANが設計できる(状況に応じたネットワークの形,サーバの設定などができる). 最終課題(初級〜上級までの知識を使う課題).オプション:セキュリティ,NFS,NISなど


 課題については,参考書等で自学自習をしてもらって,できた者からチェックを受けるというスタイルとする.

参考図書:
水越賢治(1993)『スーパーユーザーの日々』オーム社
水越賢治(1993)『UNIX ネットワークの日々』オーム社
AEleen Frisch(1998)『UNIXシステム管理改訂版』オライリー
山口和紀(1992)『The UNIX Super Text(上),(下)』技術評論社

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ichiakwa@soft.iwate-pu.ac.jp