2005年前期 設計書作成課題

内容 2年後期で実施した情報システム演習Aの中で作成したシステムの設計書の作成をする。
合格基準 今回作成する設計書には、以下の3つの内容に関するファイルを作成する。
なお、作成する設計書のフォーマットは特に指定しない。

1. 要求仕様書に関する内容

プロクタから指示があった、開発するソフトウェアに要求された仕様をまとめる。要求仕様書には、
(ア) システム機能の概要
(イ) システム性能の目標
(ウ) データおよびライフサイクルの概要
(エ) ネットワーク、ハードウェア、ソフトウェア構成
について、説明されていることが一般的である。

2. 外部設計書

ユーザ向けのドキュメントである。要求仕様書をもとに、このシステムで何ができるかをまとめる。外部設計書を見れば、どんな機能を持ったシステムになるのか、わかるように概要を記述すること。

(ア) 作成時に、以下の3点を意識する

(イ) 外部設計書の中には、以下の内容を記載すること(必須・順不同)

これ以外に、必要だと思われていることは、追加しても構わない。

  1. 開発期間・終了日
  2. 開発者
  3. システムが使用されるときのシナリオ(どんな時にこのシステムが有効であるかの例)
  4. 機能の内容(できれば、画面図などを用いる)
  5. 機能に含まれていないもの/注意書き/未解決の問題
  6. その他説明が必要と思われる詳細事項に関して

3. 内部設計書

開発者向けのドキュメントである。外部設計で示した内容がどのように実現されているのか、具体的に示す。プログラムの中身について具体的に記すこと。内部設計書には、以下のものが含まれているようにする。

(ア) システム全体のアーキテクチャの図と簡単な解説

(クライアントとサーバの構成図、DBなどを利用した場合はその連携図など) (必須)

(イ) 作成したプログラム情報 (必須)

  1. プログラム・データファイル構成(ファイル名とその内容)
  2. プログラムファイル内にあるユーザ定義関数名とその機能、入出力
  3. 関数のやりとりがわかる概念図-ユーザから受け取ったデータをどのように処理されているかプロセスの全体像がわかるように(形式は自由)

(ウ) プログラムの全ソースのコピー(必須)

どのような処理が書かれているか、作成者以外にも共有できるように、コメント行を用いてわかりやすく説明されていること

プログラムが長い場合は、大きな機能ごとに説明をつけることが望ましい

(エ) システム試験の実施と報告

今まで作成した設計書に基づいて、画面上にある入力領域に、正常に動作するデータ(正常系)・エラーとなるべきデータ(異常系)を入力し、どのような結果になるかそれぞれテストし、結果をまとめる。この際に以下の点に注意する。


鈴木研究室 2005